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京都、写真満開 [美術館]

もう桜のお客さんも減ったかな?なんて思いながら、ポカポカ
陽気の中、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019」をめぐ
ってきました。
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今回のテーマは、VIBEだそうです。先ずは、建仁寺の両足院で、
アルフレート・エールハルト氏の“自然の形態美-バウハウス100
周年記念展”。
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海岸の砂紋や貝殻など自然の作り出した幾何学模様が禅寺の枯山
水とシンクロし、独特の世界観を醸し出していました。

次は祇園に移動して、Sferaに飾られた顧剣亨氏の“15972samp
ling”。
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京都の街を歩き回って撮影した15972枚の写真が壁一面に展示さ
れ、凝縮された京都を味わうことができます。パッと見は派手な
壁紙って感じですが。

次も祇園で、y gionでは、アルベルト・コルダ氏、ルネ・ペーニ
ャ氏、アレハンドロ・ゴンサレス氏と言うキューバの3人の写真
家の作品が“彼女、私、そして彼らについて キューバの3人の写
真家の人生と芸術”と銘打って紹介してありました。
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アルベルト・コルダ氏は、チェ・ゲバラの肖像写真で有名な写真
家ですが、今回は“彼女について”と言うことで女性の写真が展示
してありました。
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ルネ・ペーニャ氏は、セルフポートレートの作品で“私について”。
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アレハンドロ・ゴンサレス氏は、LGBTの人々をとらえた作品で
“彼らについて”が展示され、ちょうどギャラリートークも行なわ
れていました。
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3人とも時代もスタイルも違いますが、共通して濃密な空気を感
じる力強い写真でした。

祇園の最後は、ASPHODELに展示されたヴィック・ムニーズ氏の
“Shared Roots”。
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メゾン・ルイナールと言う世界最古のシャンパーニュ・メゾンと
のコラボと言うことで、ワイン生産業者にインスピレーションを
受けた作品が展示してありました。

ちょうど時分時になったので、祇園にある喫茶店「サラダハウス
セラビ -C’est La Vie? 」さんでエビオムライスを所望。
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プリプリの海老と少し酸味の強い濃厚なケチャップがあいまって
絶品のオムライスでした。

地下鉄で烏丸御池に移動し、嶋臺ギャラリーに展示してあるヴェ
ロニカ・ゲンシツカ氏の“What a Wonderful World”を拝見。
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1950年代の豊かなアメリカの写真をユーモアと皮肉を交えなが
らモンタージュした作品で、不思議な世界観にニヤニヤできる楽
しい写真でした。こんなの大好きです。

次は、写真ではないですが、京都新聞ビル印刷工場跡を使った現
代アート作家金氏徹平さんの“S.F. (Splash Factory)”と言う巨
大インスタレーション。
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印刷所の跡地ってことで、インクなどの液体をテーマにオブジェ、
光、音響、写真、映像が複雑に混ざり合った異郷の様な世界が構
築されていました(小さな子供は怖がって泣いてました・・)。

京都新聞ビルでは、KG+2019 KYOTOGRAPHIE SATELLITE
EVENTとして京都新聞写真記者 松村和彦氏の写真展「こんな
はずじゃなかった」も開催されていました。
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記事も含めて興味深い作品でした。

そして、誉田屋源兵衛竹院の間で“ピエール・セルネ & 春画”を
拝見。
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春画と言っても北斎、歌麿、英泉、国芳などそうそうたるメンバ
ーの作品ですが、もちろん露骨な表現なので18禁で写真もNG。
ピエール・セルネ氏の方は、カップルのヌードと言ってもモノク
ロのシルエットで、パッと見は抽象的な模様なので、エロと言う
よりスタイリッシュな雰囲気でした。

奥の誉田屋源兵衛黒蔵では、ダンサーで振付家でもあるベンジャ
ミン・ミルピエ氏の写真作品“Freedom in the Dark”。
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円形の展示スペースに飾られた激しく踊る写真に見入ってしまい
ました。素晴らしい!

そして、京都文化博物館別館で、ポートレートの巨匠アルバート
・ワトソン氏の“Wild”。
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ヒッチコック、デヴィッド・ボウイ氏、ミック・ジャガー氏、坂
本龍一氏などのポートレートをはじめ、自然をテーマにした美し
い作品も展示され、見応えありました。

今日の最後は、こちらもKG+2019 KYOTOGRAPHIE SATELLI
TE EVENTとして、galley PARCで開催しているヤマガミユキヒ
ロさんの個展「印象の遠近 perspective of impression 」を拝見。
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キャンバス・プロジェクションの新しい試みの作品、短冊に切り
取られた複数の空間と時間が、絵巻物のように再構築された鴨川
の姿が印象的でした。新宿アルタの作品も安定の面白さでした。

少しだけ桜も残っていて、ちょっとだけですが京都の桜も楽しむ
ことができました。
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