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春の落語 [落語]

朝から曇天模様の空でしたが、雨はなんとか降らずにすんだ日曜日。今日は、
道楽亭に4月の昼席を聴きに行ってきました。
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本日の演目、先ずは、そうばさんの“粗忽の使者”、粗忽者と言うか健忘症の
侍が使いに出されたが、出向いた先で主人からの伝言を忘れ大慌て、お尻を
つねると思い出すと言うのでお尻をつねるが指の力くらいでは思い出せずと
言う話。

次は、ひろばさんの“書割盗人”(関東だと“だくだく”)、貧乏な男が部屋の壁に
真っ白な紙を貼って、絵の上手い知人に家財道具を描いてもらって生活してい
るところに、間抜けな泥棒が入りと言う話。落語自体がイマジネーションの世界
ですが、この話はイマジネーションの入れ子状態で楽しい。

そして、あさ吉さんのかなり気の早い夏の話“青菜”、あさ吉さん独特のドギマ
ギした雰囲気での青菜、植木屋が大家の庭仕事の折に酒を馳走になり、肴に
出そうとして青菜が無いのを隠し言葉でやり取りするのを見かけ、早速、長屋
に帰ってまねてみるがって話。

中トリは安定感のある千朝さんで“抜け雀”、宿代の代わりに文無しの若い絵
師が衝立に描いた雀が抜け出すことが評判になり千両という値がつくが、ある
時、年配の絵師が現れ、このままでは描いた雀は死ぬと言って衝立に絵を付
け加えると言う話。まくらと思って聞いていた話がオチになるある意味不思議
な話です。

中入り後は、米左さんで“持参金”、米左さんが梅田の貧乏アパートに暮らして
いた話からはじまり、持参金付きの不細工なはらみ女を借金を返すために嫁
にする男、その借金が実は持参金になってグルグル回ると言う話。面白いけど
女性には失礼なネタのような気がします。

最後は、雀三郎さんでちょうど時節柄の“天神山”、桜の季節、おまるの弁当箱
に尿瓶の徳利で花見ではなく墓見に行く変ちきな男、墓場で見つけた舎利頭を
長屋に持ち帰るとキレイな幽霊が現れ嫁にしてくれと言うので嫁にしてしまう。
横の部屋の男がうらやましがり舎利頭を探しに行くが見つからず代わりに狐を
助けて、この男のところには狐が嫁に来てと言う話。まくら無しでいきなりテン
ション高く話に入った雀三郎さん、やっぱり面白い!大笑いさせてもらいました。

ここ数回、満員御礼状態で、道楽亭で休日の昼下がり座椅子でダラダラしなが
ら居眠り半分に、落語を聴くともなしに聞いている退廃的な情緒が味わえなくな
ったまぁ~!なんて思っていましたが、今日はイイ塩梅のお客さんの入りで、の
んびりさせてもらいました。小屋としては困るんでしょうが、日曜の昼下がり要ら
ぬおやじの捨て所、これくらいのテンションが、ちょうどイイ感じです。(笑)
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