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今年も若手の文楽 [文楽]

今日は、文楽鑑賞仲間の方々と「国立文楽劇場文楽既成者研修
発表会 第19回 文楽若手会」を観に行ってきました。
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太夫さんや三味線さんの中には、本公演ですでに中堅としてご
活躍の方々もいらっしゃいましたが、全般に若手って雰囲気で
した(元気で声や音がデカイ!からそう感じたのかもしれませ
んが・・・、それはそれで重要なことだと思います)。
一方、人形遣いの若手(?)の方々は、本公演では顔が出ない
ってこともあって、中々ご活躍を見ることができないんですが、
パンフレットを見ると初舞台が昭和って方もいらして、普通の
会社なら若手どころかそろそろ定年って感じなので、伝統芸能
の世界は厳しいんだな~!と、しみじみと感じながら拝見させ
てもらいました。
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今回の演目は、義経千本桜から椎の木の段と小金吾討死の段に
すしやの段。そして妹背山婦女庭訓から道行恋苧環でした。
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義経千本桜の椎の木の段の浄瑠璃は、碩太夫さんと清允さんに
咲寿太夫さんと友之助さん。小金吾討死の段は、小住太夫さん
と錦吾さん。すしやの段は、芳穂太夫さんと清馗さん、靖太夫
さんと寛太郎さん、亘太夫さんと清公さんでした。
ここは、すしやの段が一番の見せ場で、前の2段は、そこにつ
なげるプロローグって感じ、いがみの権太(玉勢さん)がろく
でもない奴だと思わせる場面と若葉の内侍(勘次郎さん)と
六代君(玉延さん)の身代わりになる権太の女房小仙(和馬
さん)と倅善太(玉峻さん)の紹介。
こちらも身代わりってことで弥助実は平維盛(紋秀さん)の
身代わり?になる(と言っても死んだ後に首だけですが)主
馬小金吾武里(玉翔さん)の首の経緯。
すしやの段は、娘お里(簑紫郎さん)の弥助への片思いなど
ちょっと可愛らしい場面を入れながら、すしや弥左衛門(文
哉さん)が息子いがみの権太を殺すと言う悲劇を際立たせて
います。何もかも承知で騙される梶原平三景時(パンチパー
マの勘介さん)も良い感じでしたよ。
すしやの段のお寿司屋さんは、今でも「つるべすし弥助」と
言う名前で吉野の下市で営業をされていて、昔、食べに行っ
たのを思い出しました。

休憩後、妹背山婦女庭訓の道行恋苧環。浄瑠璃は、希太夫さ
ん、咲寿太夫さん、小住太夫さん、碩太夫さんの掛け合いで、
三味線は、清丈さん、燕二郎さん、清允さん、錦吾さん。
物語と言うより舞踊的な要素の強い段で、藤原淡海こと求馬
(玉誉)と宿敵である蘇我入鹿の妹橘姫(簑太郎)と村の娘
お三輪(紋臣)の三角関係の話。苧環(おだまき)に巻いた
赤と白の糸を、それぞれ思う人に結んで後を追いかけると言
う、なんとも可愛らしい感じです。が、この後の段で、お三
輪が悲劇的な最後をとげるので、なんとも切ない場面でもあ
ります。
人形ではなく人形遣いさんが踊ってる感じもしましたが、頑
張っているのは伝わってきて、良かったです。

お値段が安いということもありますし、本公演では大きな役
ができない若手の方々のご活躍を身内の方も観たいってこと
もあるんだと思うんですが、満員のお客さんでした。素晴ら
しい!
文楽好きとしては、継続的に文楽を楽しむためには若い方が
頑張っているのを応援するのも必要だと思います。

観劇の後は、上本町のハイハイタウンに移動し「南海飯店」
さんで食事会。
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こちらには夏に来ることが多いんですが、今回も夏の名物鱧
フライが出てきて、サクサクふんわりでめちゃ美味しかった
です。中華とは直接は関係無さそうでしたが、沖縄料理を推
してるみたいで、前菜にミミガーやもずくが並んでいてこち
らも美味しかったです。
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チケットから食事会の手配まで、いつものように何から何ま
でお世話になりっぱなし、本当にありがとうございました。

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