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2年ぶりの満劇 [観劇(他)]

今日は、2年に1度を楽しみにしている満員劇場御礼座(満劇)
さんの公演「2019年満劇大阪公演 オトナドリル」を観に道
頓堀ZAZAに行ってきました。
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某大手広告代理店に務めるサラリーマンの方々が中心に活動
されてる劇団で、皆さんお忙しいので、1年ごとに大阪と東
京で交互に公演されてます。ってことで2年ぶりの満劇。
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タイトルがオトナドリルで、“神様、なぜ私たちに問題を出す
のですか。すべての悩める大人に贈る満劇からのお歳暮、み
たいな感じ。”と言う副題をかかげた今回の公演の演目は短編
で6話構成。天神橋シンガーズ(緑ファンタさん&堂島サバ吉
さん)のトイレと携帯電源オフの注意喚起ソングを聞きなが
ら待つことしばし。
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先ず、第1話は、にこたまBBQさん作・演出で“焚き火”。社長
(桂雲呑さん)を含め社員4人(中ノ島スパイスさん・楠葉プ
リンさん・堂島サバ吉さん)の小さなデザイン会社。繁忙期な
のに、急に社長の呼びかけで焚き火を囲んだキャンプをするこ
とになり、それぞれの社員が焚き火を見ながら隠し事を懺悔し
ていき最後に社長が・・って話。焚き火の力で許し合ってまし
たが、隠し事がほぼほぼ犯罪!苦笑

第2話は、淀川フーヨーハイさん作・演出で“伸びるって言った
じゃないですか”。夜が暗く蝋燭が必需品の国。蝋燭作りが重
労働で年寄りには辛いので、65歳を過ぎたら若い時に貯めてい
た蝋燭を支給してもらえる制度を作って運用していたが、無駄
に蝋燭を使ったり保管が上手くいかず、支給用の蝋燭が底をつ
き、支給年齢を伸ばそうとしたり、あげくに強引に増やそうと
したが大失敗!と言う寓話。身につまされます。私も蝋燭はも
らえないんだろうな~~!涙
出演は、淀川フーヨーハイさん・にこたまBBQさん・藤白アル
子さん・ライス大でした。

第3話は、堂島サバ吉さん作・演出で“五年後”。通りすがりに
急に占い師(あべの金欠さん)に声をかけられた女性(舞子わ
かめさん)。戸惑っていると、占い師が、5年前に預かったあ
なたの記憶を返したいと言い出す。5年前に嫌な記憶を預かっ
てもらい、楽しく過ごしていた女性は・・って話。なかなかシ
ュールで面白かったです。

第4話は、心斎橋ラムネさん作・演出で“ワーキングホリデー”。
マンションの一室でどことなくぎくしゃくとした会話を繰り広
げる女性(緑ファンタさん)と男性(高槻アジ郎さん)。永遠
の別れまであと20分と言う時間が過ぎていく中、酔っぱらった
同僚(堂島サバ吉さん)が急に訪ねてきたりと2人の時間が無
くなっていき、男は眠りに落ちると言う話。女性の正体がわか
るとタイトルがしっくりきます。SFメルヘンって感じで楽しめ
ました。

第5話は、あべの金欠さん作・演出で恒例の“肯定ペンギン5”。
すべての会話を肯定する肯定ペンギンのペンペン(淀川フーヨ
ーハイさん)。今回は、宝くじ購入を迷っている飼育員の女性
(天王寺春雨さん)に、肯定しまくってアドバイス!同僚の飼
育員(朝潮でんぷん)さんもからんできて話が益々こんがらが
ります。すべてを肯定することですべてが否定されような不条
理の世界で笑わせてもらいました。

最後の第6話は、あべの金欠さん作・演出で“添削”。結婚が直
前で破談になった娘(心斎橋ラムネさん)。心配する父(ライ
ス大さん)は、会社を休み娘のために朝ごはんを作るが、ぎく
しゃくとした雰囲気。結婚式のためにピアノを習っていた父が、
結婚式に披露するはずだった曲を弾いてくれることになった。
が、式の段取り通りに手紙の朗読からはじまり、それを聞いて
いた娘のダメ出し(添削)がはじまる!なんだかほろりとする
話です。2人で弾く中島みゆきさんの糸は泣けました。

今回も楽しくって素敵な演劇をありがとうございました。
また、2年後が楽しみです。

観劇の後、秋に開催されたアートフェアUNKNOWN ASIA Art
Exchange Osaka 2019の出展の中からセレクトした18組の作
家さんを紹介する「UNKNOWN ASIA EXTRA ASIAN ART E
XCHANGE 2019」をめぐってみました。
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クリスマスムードの中之島。先ずは、中之島フェスティバルタ
ワー。
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2階に飾ってあるグランプリを獲得した韓国のMirim Chuさん
の作品。アイコン化された情報で図案化された中之島って感じ
で面白い作品でした。
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隣の中之島フェスティバルタワー・ウエスト。
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2階には、架空の生きものがメルヘンチックな東口霧葉さんの
絵と鮮やかな彩色で未来的な風景を感じるsimoさんの作品が
展示してありました。
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そして3階には、三塚新司さんのサーフボードの制作技法で作
られたという抽象的な絵画、横の並ぶといかにもって感じの石
原次郎さんの飛行機の窓の写真、巽愛子さんの絵本のような可
愛らしいガラスの絵画、妖精ののような前田彩華さんの水墨画
の少女は印象的でした。
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そして、藤原正和さんの薬のカプセルがうごめくインスタレー
ションは虫のようで相変わらず不思議な感じでした。
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中之島ダイビルには、木藤富士夫さんの昭和的な不思議な造形
の遊具の大きな写真が下がっていました。そう言えば鄙びた公
園に行くと変なキャラクターの滑り台や動物の形の椅子があっ
たな~!
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また、今年のセレクトではないですが、中之島ダイビルの10周
年を記念して「10」のオブジェも設定してあり、「1」はコム
ロヨウスケさん、「0」はタケコプターのヤンチョビ博士でお
馴染みの岩城典子さんの作品です。
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そして、メイン会場って感じのダイビル本館。
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館に入るとタイのPetchPaintsさんの垂れ幕が下がり、その横
にはハブチユウスケさんの積み木状の写真が積んであるツムク
ム写真で中之島が再構築されていました。
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これ以外に、Chiaki Akadaさんのオイルパステルの緻密で幻
想的な絵画、東真里江さんの抽象的な絵画、香港のChi Kuen
Victor Chuさんの幾何学的なグラフィックに異素材が融合し
たインスタレーション。
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羽田典子さんの暗がりに動物が浮き上がるようなインパクト
のある動物写真。

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香港のSuet-sum Laiさんの静寂を感じる光の風景写真が飾っ
てありました。
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UNKNOWN ASIAの会場では、ブースに足が止まらなかった
作家さんの作品もありましたが、展示の雰囲気も違い、また、
こうやって絞って選んで展示してあると、改めてどれも素敵
な作品と思いますね。今回も楽しかったです。

観劇前の腹ごしらえは、難波にあるかやく御飯の店「大黒」
さんで、かやく御飯ととうふの味噌汁にかれい煮付。
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海外のお客さんでいっぱいの店内。久しぶりに食べましたが、
ホクホクのかやく御飯にまったりとした白味噌の味噌汁、濃
いめのタレでサッと煮たカレイ。めちゃ美味しかったです。

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