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GWの京都で画聖 [美術館]

曇天模様のGW三日目。今日は、京都国立博物館
に「雪舟伝説 画聖(カリスマ)の誕生」を見に行
ってきました。
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今回、国宝三昧って感じで、“秋冬山水図”、“破墨
山水図”、“山水図”、“四季山水図巻(山水長巻)”、
“天橋立図”、“慧可断臂図”の国宝6点が揃い踏みと
言う豪華な展覧会です。
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GWだし混んでるかなと思って、ちょっと早めに
出たんですが、場所が七条ってこともあるのか?
電車も含め思ったより混んでなく、合わせて展覧
会の方もそんなに混んでなくって、ゆっくりじっ
くり雪舟を楽しむことができました。
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平成知新館の3階に上ると、いきなり国宝コーナ
ーって感じで、クライミングできそうな垂直な岩
山が印象的な“秋冬山水図”、もはや抽象画って感
じの“破墨山水図”、絶筆と言われる丹念に描き込
まれ年齢を感じさせない“山水図”、質・量(長さ)
ともに圧巻の“四季山水図巻(山水長巻)”は期間中
数回に分けて巻替展示をするみたいです(この作
品の模写が数点あるんですが、どれも同じ所が展
示してありました)。
鳥瞰図のような広々とした風情が清々しい“天橋立
図”、大好きな絵なんですが、薄墨で太く書かれた
達磨の衣のラインが素晴らしい“慧可断臂図”、重
文ですが雪舟としては珍しい花鳥画(妙にリアル
な鶴の絵)の“四季花鳥図屏風”も展示してありま
した。
すでにこの時点でお腹いっぱいって気になるくら
いの破壊力でした。

次は重文コーナーって感じで、、雪舟が描いた中
国絵画を写した5点と、伝雪舟の“富士三保清見寺
図”と秋月筆の“西湖図”。特にこの2作品は、後の
世で模写などの題材にしたものが多数有って1階
では富士山ばかり集めたコーナーも設えてありま
した。

模写と言えば、国宝の模写は国宝って感じで狩野
吉信の国宝“雪舟筆四季山水図巻模本”。
こちらは細身で長いと雪舟の“四季山水図巻”と、
それの探幽の模写などなど。
雪舟はもちろん素晴らしかったんですが、探幽な
どの狩野派、雲谷等顔や等益、等伯の長谷川派な
どが模写した雪舟も多数飾ってあって、雪舟がい
かに伝説になって行ったかをひもとく展示がして
ありました。

模写を見て思ったのは、元ネタの雪舟がクセ強!
って感じで、模写の方が全般にマイルドなくらい
でした。
その中でも異彩を放っていたのが曾我蕭白で、雪
舟のクセの強いところをリスペクトしたのかって
感じで、半円の虹と円錐が重なったような富士山
を描いた屏風“富士三保図屏風”などなど印象的な
作品が展示してありました。

全部で80点ほどの展示でしたが、一点一点のパワ
ーが凄くって、けっこう疲れました。

そして、もう直ぐ5月か!と思いながら昼過ぎに
は、そそくさと柏餅を買って大坂に戻りました。
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