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師走の能 [能・狂言]

夕方から冷たい雨の降った日曜日。今日は久しぶりのお能。
「平成30年度第79期 第3回 上野松颯会定期能楽会」を観
に谷六にある大槻能楽堂に行ってきました。
IMG_3503.JPG IMG_3505.JPG 
本日の番組。先ずは、仕舞で三浦信夫の“船弁慶”と前田飛
南子さんの“網之段”。

次は、お能で“佛原”。シテは上野雄三さんでワキは廣谷和
夫さん。旅の僧(ワキ)が加賀国の仏原を通りかかると、
尼風の女性(シテ)が現れ、平清盛に寵愛されながらも仏
の道に入った白拍子仏御前を弔ってほしいと願い出て去り。
その後僧の夢に白拍子の姿で仏御前が現れ、仏門に入った
経緯を謡いながら舞うという話。静かでほとんど動きも無
いお能で、旅の僧よろしく半分夢心地で拝見させてもらい
ました。。。苦笑

そして、ちょっとひと息って感じで狂言の“宝の槌”。シテ
は茂山忠三郎さんでアドが山本善之さんと岡村宏懇さん。
主人から都に行って宝を買ってこいと言われた太郎冠者だ
ったが、詐欺師から鎮西八郎為朝が鬼ヶ島から持ち帰った
打出の小槌だと言って太鼓のバチを売りつけられ、もって
帰って主人の前で試してみるが・・って話。ほっこりと笑
わせてもらいました。

休憩前に上野朝義さんの仕舞で“和布刈”。少しの時間です
がすごい迫力でした。

最後はお能で“芦刈”。シテは上野雄介さんでツレは上野朝
彦さんなんですが、この話は、都で乳母をやっている女性
(ツレ)が故郷の難波の浦を訪れ、別れた旦那日下左衛門
(シテ)を探したが見つからない。あきらめて近所の人に
面白い所はないかとたずねると、市で面白く芦売りをする
男がいると紹介されて会ってみると、その男が日下左衛門
で夫婦が無事再会すると言う展開。
ツレが面をつけ絢爛豪華な衣装の女性で右前のツレの定位
置に座り、男性のシテが面をつけずに舞台で舞うと言うあ
んまり見ないパターンのお能で、そして、シテもツレもど
ちらも生身で、最後はハッピーエンドと言う、これまたあ
まり見ないパターンのお能でした。が、話が判りやすくっ
て夢の世界に誘なわないお能でした!笑

そして、お能の後は、同じ谷六にあるギャラリー“+1art”
さんで開催していた「なくなりそうなこと 展」の最終日に
オークションが行われるってことで、ちょっと様子を覗い
てみました(一応入札したので・・)。

54点作品があったんですが、おおむねどの作品も2~3の
入札があり、10人ほどのお客さん(&作家さん)が眺める
中、作品の紹介と入札金額を発表しながらオークションが
進み、けっこう淡々と値が決まっていきました。
IMG_3507.JPG IMG_3508.JPG 
IMG_3509.JPG 
オークションが終わってギャラリーを出たら雨が降り出し
てきたので、慌てて家路につきました。

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