SSブログ

初春は玉三郎さん [歌舞伎]

まだまだお正月気分って感じで、おめでたい初春公演を
観に、大阪松竹座の「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」に
行ってきました。
IMG_7037.JPG 
出演は、坂東玉三郎さんと中村壱太郎さんのおふたり。
日本の四季を4つの舞踊で、たっぷりと優雅で優美に見
せていただきました。
IMG_7038.JPG 
先ずは、“お年賀 口上”。今回は舞踊の公演と言う事で、
本編でのしゃべりが無いので、最初に玉三郎さんと壱太
郎さんが舞台に並んで、ご挨拶と少しだけ演目の紹介の
時間を設けたそうです。
玉三郎さんが東京の江戸歌舞伎で壱太郎さんが関西の上
方歌舞伎、東西の歌舞伎の繁栄を願いつつ、鷺娘のよう
な玉三郎さんが得意とした踊りを次世代に受け継ぐと言
う想いも強く感じられました。

最初の演目は、おふたりで春の“元禄花見踊”。華やかな
舞台で初春公演のおめでたい雰囲気が漂っていました。
華やかな中にも若々しい壱太郎さんと落ち着いてしっと
りした玉三郎さんの対比が素敵でした。

次は、ちょっと季節が飛んで秋の“秋の色種”。こちらも
おふたりで踊られ、秋の夜長の月明かりの下、物悲しい
琴の音色が心に沁みました。

そして冬の“鷺娘”。こちらは壱太郎さんおひとりの踊り
で、雪の降る水辺に白無垢で現れた鷺の精の妖艶な舞で
はじまり、引き抜きやぶっ返り(舞台上での早着替え)
で、赤や桃色などの華やかな着物の町娘姿で軽やかな恋
心を踊り、最後は白鷺の姿に戻り瀕死の白鳥よろしく切
なく息絶える。息を呑むような美しさでした。

最後は玉三郎さんで夏(四季のすべてが含まれるんです
が、玉三郎さんの好きな歌の部分で夏の設定)の“傾城”。
真っ暗な会場の提灯の灯りが舞台の中の吉原の提灯とつ
ながり、その中での花魁道中、いきなり心を鷲づかみ!
そして極彩色の衣装に包まれた玉三郎さんが、待てど訪
れない男への想いを切々と踊られ、耽美的な世界にどっ
ぷりと浸らせてもらいました。凄かったです。

初春公演と言うことで、お囃子が流れるロビーや開演ま
での会場内では獅子舞も披露され、お祝いムード満載で、
楽しいひと時でした。
IMG_7040.JPG 

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。