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三月花形歌舞伎 [歌舞伎]

今日は京都の南座に、獅童さん&亀治郎さんと翫雀さんの
「三月花形歌舞伎」を観に行ってきました♪
昼の部の演目は“双蝶々曲輪日記の角力場”と“曽根崎心
中”に“連獅子”。
Imgp0437.jpg Image22.jpg

1幕目の双蝶々曲輪日記の角力場は、遊女吾妻を身請け
しようとする山崎屋与五郎と、横恋慕する平岡郷左衛門の
争いに巻き込まれる与五郎が贔屓にする関取濡髪長五郎
と郷左衛門が贔屓にする放駒長吉。
与五郎のために放駒にわざと負けた濡髪、郷左衛門に身を
引くように説得してくれと放駒に頼むが、いかさまされたと知
って怒る放駒・・・。
貫禄たっぷりの獅童さんの濡髪と、負けん気の強い亀治郎
さんの放駒の対比と、亀治郎さんのもう一役与五郎ののん
気な若旦那って雰囲気を、楽しませてもらいました。

幕間のお弁当は、朝、高島屋で買った「美濃吉」さんの観劇
弁当“清水”。季節の筍ご飯と炊き合わせ上品な薄味で美味
しかったです。
Imgp0433.jpg

お弁当の後の2幕間は、翫雀さんと壱太郎さん親子の曽根
崎心中。内容は説明することも無いほど有名な作品です。が、
翫雀さんの徳兵衛、文楽の時もそうですが、なよなよとして
頼りない徳兵衛をイライラしながら見てました。隣のおばあち
ゃんも見終わった後にいきなり私に向かって「あんな頼りない
男大嫌い!」と怒ってましたけど。。。(笑)
しをんさんも書いてましたが、文楽と同じ演目を歌舞伎で見
ると生々しい感じで、ちょっと違和感を感じる今日この頃です
(最近文楽頻度が高いので・・・)。

3幕目の連獅子は、お能の“石橋”と間狂言に“宗論”を入れ
た作品。舞台も背景に松、左手に五色の幕を配して能舞台
の雰囲気です。そんな事は兎も角、親獅子の獅童さんと仔獅
子の松也さんの舞が素敵でしたし、そんなに頭回したら首に
負担がぁぁーー!と、止めたくなるほど紅白の毛が回ってまし
た。。。(獅子の紅白の毛はヤク毛だそうですよ!って判る人
だけ判ってください。。。)
翫雀さんと亀治郎さんの宗論にも笑わせてもらいました☆彡

昼の部は、翫雀さん親子の曽根崎心中をメインに凛々しい
獅童さんが花を添える感じで、今回観たかった亀治郎さんは
観たと言うより見かけたって感じで、面白かったんだけど若干
消化不良気味。。。

夜の部は、亀治郎さんがメイン!窓口を覗いたら3階席の当
日券がちょっとだけ有ったので、思わず買っちゃいました♪

って事で、16:00から夜の部に突入!

夜の部は演目は、「通し狂言 加賀見山再岩藤~骨寄せの
岩藤~」で、見どころはなんと言っても“市川亀治郎七役早
替りと宙乗り”!
Imgp0445.jpg

加賀前田家のお家騒動を題材にした「鏡山旧錦絵」の後日
談って設定で、前回のお家騒動の折に成敗されバラバラに
された岩藤の骨が寄り集まって怨霊となり、望月弾正を操っ
て、またお家騒動を引き起こそうとするが、失敗に終わって
退治されるという話。

絢爛豪華ないかにも歌舞伎と言う舞台や格闘シーンも面白
く観させてもらったんですが、騙されて御台梅の方(亀治郎さ
ん)を殺してしまった鳥居又助(亀治郎さん)の忠義と苦悩の
切腹の場面には引き込まれました。

七役早替りは、気品のある梅の方に始まり、色ボケの多賀
大領、お家騒動の黒幕望月弾正、蟹江兄弟の悪巧みを阻止
しようとする二枚目奴の伊達平、恩人花房求女のために奔
走するが蟹江に騙され梅の方を殺害してしまう鳥居又助、こ
の物語のある意味主役岩藤の亡霊、威厳のある家老長谷
部帯刀と、それぞれのキャラクターを見事に演じ分けてらし
て、楽しませてもらいました。

それと、宙乗りは、舞台から浮き上がり3階席の上に入って
いく仕掛だったので、手のとどきそうな目の前を岩藤の霊(亀
治郎さん)が通過!ビックリして目が釘付けになりました!:)

今日は歌舞伎三昧な一日(結局、南座に10時間くらいいまし
た。)で、ちょっと疲れましたが、夜の部は本当に観てよかった
です。

“初!亀治郎”だったんですが、最高でした☆彡


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