師走の能 [能・狂言]
寒風の吹く日曜日(年末のクリスマス三連休の中日ですが明日は仕事なんです
よね~!(涙))。今日は、久々のお能、谷六の大槻能楽堂に「第七十四期第四
回 上野松颯会定期能楽会」を観に行ってきました。
開演前に本日の番組の簡単な解説があり、少しざわついている見所(客席)をよ
そに舞台に演者の方々が静かに出てきて、仕舞(高砂、芦刈、羽衣、誓願寺)の
はじまり。
仕舞が済むころには、見所も落ち着いて、次の上野雄三さんのお能“巴”がはじ
まりました。巴とは、木曽義仲と一緒に戦った女武者巴御前のことで、義仲が敗
れ自害した近江の粟津を木曽の僧が通りかかったとき、松林の中の神社で泣い
ている女を見かけ声をかける。その夜、武者姿の巴御前が僧の前に現れて、義
仲の最期の様子を伝えながら薙刀を使い勇壮に舞を踊り、一緒に死ねなかった
無念を回向してほしいと言って去っていく。さすが巴御前を題材にしているだけに
舞が迫力です。
緊張感のある巴が終わったところで、ちょっとひと息って感じで、茂山良暢さんの
狂言“蟹山伏”で大笑い!
羽黒山で修行をした山伏が強力を引き連れて帰る途中、山間の沢で蟹の精に出
会い、金剛杖や法力で退治しようとするが、まったく歯が立たず強力ともども耳を
挟まれて痛い思いをするって話。橋掛りで山伏を小バカにしたように横歩きする
蟹の精がなんとも面白い。
そして、上野朝義さんの仕舞“春日龍神”の迫力に圧倒されて、休憩。
最後は、赤井きよ子さんのお能“山姥”。都で山姥の曲舞を謡って有名になり“百
万山姥”と呼ばれる遊女が、男を引き連れて善光寺参りに行く途中、険しい山の
中で本物の山姥と出会い、その山姥が、柳は緑、花は紅など仏教思想を盛り込
んだ舞いを披露すると言う話。演目名が山姥で妖怪話みたいな響きですが、優美
で奥深い雰囲気の漂う素敵な舞台でした。
観劇前の腹ごしらえは、谷六駅近くにある蕎麦屋「そば切り文目堂」さんで“細切
りざるそば”いただきました。
十割の細切りそばは、ダシの風味の効いた汁とあいまって上品な味わいでした。
店の佇まいも素敵です。
先日、大昔に出していて内容も忘れてしまっていた特許の報奨金を会社からもら
ったので、お能を見に行ったついでに、近くにあった靴屋「Shoes House QAT
ARI」さんでPATRICKのPUNCHを購入。
足がでかいのでデザインによっては入らないことも多いんですが、これはピッタリ
な上に革が柔らかくって履きやすそうです(ちなみにサイズは45!)。
文目堂は、確かに、もう1軒近所の人気蕎麦店の蔦屋さんとは違う感じのお蕎麦ですよね。食べたくなりました。
by tamaiichi (2013-12-22 23:01)
特許をお取りになったんですか。
それはすごい!
おめでとうございます。
by shibu (2013-12-23 10:13)
♪tamaiichiさん
蔦屋さんにも行くんですが、確かに方向性が違いますね。
どちらも美味しい蕎麦が食べられますし、店の雰囲気も
良いので、どちらに行こうか迷いますね。
最近、この界隈はカレー激戦区だったりするので、カレー
にも惹かれます!
by kengo (2013-12-24 00:05)
♪shibuさん
会社的に、とりあえず年に1つ位は特許を出願しなければいけないので、
せっせと出しています。が、それがたまに特許になります。内容は忘れ
るくらいなので、たいしたことないです。
by kengo (2013-12-24 00:11)