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暑い中、爽やかな歌声 [観劇(他)]

夏の日差しと蒸し暑さで溶けそうな今日は、いつもお世話
になっていると~るさんが出演されるってことで、中之島
のフェスティバルホールに「第22回 東西四大学OB合唱連
盟演奏会」を聴きに行ってきました。
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めったに来ないフェスティバルホールですが、赤い大階段
を上るとなんだか、かしこまって背筋が伸びる心持です。
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長くてゆっくりのエスカレーターで会場へ。席について程
無く緞帳が上がると舞台には400名くらいのスーツのおっ
さんがずらり!いぁ~~圧巻でした。

そして、四校の校歌合唱。耳馴染みのある早稲田大学校歌、
同志社のDoshisha College Song、耳馴染みのない慶応義
塾塾歌、と~るさんがらみの公演で耳馴染んでしまった関
西学院のOld Kwansei。

先ずは、早稲田大学グリークラブのOB会「稲田グリークラ
ブ」さんの“男性合唱組曲「僕の夢、あなたの夢」”。会場
に作曲の大藤史さんがいらしてました。
次はと~るさんが出演する関西学院グリークラブのOB会
「新月会」さんで“黒人霊歌”。
休憩後、慶応義塾ワグネル・ソサィエティーのOB会「慶応
義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団」さんでブラーム
スの“ジプシーの歌”。
四大の最後は、同志社グリークラブのOB会「クローバーク
ラブ」さんで“男性合唱曲 季節へのまなざし”。
そして、再び四大学が壇上にずらりと並び合同演奏の“多田
武彦を偲ぶ-柳河風俗詩、富士山、雨-”でした。

暑い下界から逃れた世界で、迫力のある男性合唱を堪能し
たひと時でした。
いつものように歌っているご本人のと~るさんにチケット
の手配までしてもらって本当にありがとうございました。
感謝です。

合唱鑑賞前の腹ごしらえは、日曜日にほとんどの店が休む
肥後橋界隈で珍しく営業している「asse+plus」さんで、
豚バラと冬瓜のトマトソースのパスタランチをいただきま
した。
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柔らかな豚バラとソースが染みた冬瓜のパスタはもちろん、
前菜も凝った味付けで美味しかったです。

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瀬戸芸2019夏<大島・高松港周辺> [美術館]

微妙に台風の影響で雨が降ったら嫌だな~なんて思ってい
たら刺すような日差しに見舞われた瀬戸芸2019夏の旅の
2日目。

高松は早朝からやっているうどん屋も多く駅前の「めりけ
んや 高松駅前店」さんで、朝食うどんって感じで、ぶっか
けうどんを啜りました。サッパリとして美味しかったです。
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先ずは、高松港から無料の船に乗って、ハンセン病回復者
の方々の国立療養施設がある大島へ。
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30分ほどの船旅で大島に到着。厳しい歴史のある島ですが、
こちらは田島征三さんの空家の長屋を使った立体絵本“青空
水族館”が展示してある大好きな場所です。
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同じ田島さんの庭の作品“森の小径”は、3年前は作庭した
ばかりと言う風情でしたが、すっかり草木は成長し立派
な庭になってました。
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そして、田島さんの今期の新作は、“「Nさんの人生・大島
七十年」木製便器の部屋”と題し、長屋の部屋にライブペイ
ントで作り上げたという迫力の立体絵巻物になっていまし
た。素晴らしい作品です。
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新作と言えば、歌人政石蒙さんの足跡をおってモンゴル、大
島、松野を巡った山川冬樹さんの“歩みきたりて”と山川さん
自身が大島から庵治へ海を泳いで渡った映像作品“海峡の歌/
Strait Songs”が展示してありました。
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こちらも新作で、今回、拝見するのを楽しみにしていた、
島北側の山道を使った鴻池朋子さん“リングワンデルング”
と言うインスタレーション。
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瀬戸内の美しい風景や鴻池さんの作品、島の歴史の書かれた
パネルなどを読みながら1.5kmほどの周路を巡るというもの
で、心に残る素敵な作品でした。
鴻池朋子さんの作品は、これ以外に、大島で出会った入所者
の方や看護師、介護士の方々から物語を語ってもらい絵にし、
その下絵を元に刺繍などでランチョンマットに仕上げた“物語
るテーブルランナー in 大島青松園”と、鴻池さんが海に入っ
て歌う映像作品“月着陸”を、カフェ・シヨルで楽しむことが
できました(映像中の写真は脇林清さんの作品です)。
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ちょうど、こえび隊の方のガイドツアーが開催されていたの
で参加させてもらい、納骨堂や歴史的建造物保存対象になっ
ている宗教建築などを巡り、アートエリアでは、たまたま島
に来てらしたやさしい美術プロジェクトのディレクター高橋
伸行さんに“稀有の触手”と“GALLERY15「海のこだま」”の
船と解剖台の解説をしてもらいました。
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同じやさしい美術プロジェクトの作品“つながりの家 カフェ
・シヨル”は、今回、社会交流会館の中に設置してあり、船
までの待ち時間を涼しく過ごさせてもらおうと、島で漬けた
梅シロップを使った梅スカッシュをいただきました。サッパ
リしてて美味しかったです。器も大島の土で作った陶器だそ
うです。
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そうこうしている内に出航の時間になり、しばし船に揺られ
て高松に戻りました。
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高松港周辺は春会期の時にも作品を巡りましたが、夏会期か
ら展示が始まった作品や、今回、特に楽しみにしていた宮永
愛子さんの個展が高松市美術館で開催されているってことで、
船の次は自転車って感じで駅前でレンタサイクルを借り(瀬
戸芸のパスポートを持っていたら24時間無料で借りられます)、
先ずは古い倉庫街をリノベーションした北浜alleyに向かいま
した。
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古い倉庫の並ぶお洒落な空間には、「北浜の小さな香川ギャ
ラリー」と題して、ドットアーキテクツさんとgrafさんと高
松工芸高さんが会場構成をしていて、夜には光るという植物
のポットなどを点在させたエリアには、西堀隆史さんの“うち
わの骨の広場”、ニコラ・フロックさんの“Watercolors”、山
下義人さん監修の“香川漆芸”、石原秀則さんの“うどん湯切り
ロボット”、KOSUGE1-16さんの“LEFTOVERS”、太田泰友
×岡薫/香川大学国際希少糖研究教育機構さんの“Izumoring
-cosmos of rare sugar(希少糖に秘められた宇宙観にブッ
クアート)”が展示してありました。建物の風情とアートがあ
いまって、なかなか良い雰囲気でした。
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アート巡りですっかり忘れてましたが、そう言えば、土用の
丑の日だなと思い出し、北浜alleyにあるキッシュの店「206
(ツマム)」さんでうなぎのキッシュをいただきました。
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サクサクでうなぎの風味豊かなキッシュめちゃ美味しかった
です。

暑さに負けないようにうなぎで元気をつけて自転車を漕ぎ出
し、次に向かったのは宇川直宏さんのライブスタジオ“DOM
MUNE SETOUCHI”昼間も開いてましたが、本番は夜かなっ
て感じでした。
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そして、待望の宮永愛子さんの個展「漕法」を観に高松市美
術館へ。
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常温で昇華するナフタリンや樹脂などを素材に輪廻転生とい
うか物質の循環のように常に変化しながら存在する世界を表
現する宮永さんの作品。深い意味も有りますが、何より宮永
さんの創る作品や空間はお洒落で美しい。

会場入口の留め石を抜けると、樹脂の泡の中でナフタリンの
オブジェを包み込んだ作品“手紙”、“suitcase -key-”、“海に
聞いた話”、“Strata”。泡の絵画のインスタレーション“life”
などが飾ってありました(lifeの額縁を使った泡の絵画の前で
女子高生が顔を透かして写真を撮り合っているのが印象的で
した)。
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展覧会のタイトルにもなっている“漕法”と言う作品は、香川
特産の音の鳴る石サヌカイトが海の道のように配置されたイ
ンスタレーションで、サヌカイトを直接叩いて鳴らせる展示
もしてあり、涼しげな音の響く世界は幻想的でした。

宮永さんの作品をゆっくり眺めていたら、帰りのマリンライ
ナーの時間がせまってきたので、そそくさと高松駅に戻って、
台風の去った大阪に戻りました。
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アートと瀬戸内の島を満喫した楽しい旅でした。夏会期、
もう少し通うつもりです。

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瀬戸芸2019夏<女木島・男木島> [美術館]

天神祭も終わって梅雨も明けたかと思ったら紀伊半島沖で
急に台風が発生した週末。台風をイイ塩梅に避けながら、
夏会期が始まった瀬戸内国際芸術祭2019の第2弾って感じ
で、女木島、男木島。それと大島、高松港界隈の夏展示を
観に行ってきました。
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やっぱり新幹線は速いな~!なんて思いながら、岡山から
マリンライナーを乗り継いで、9時過ぎには高松駅に到着。
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高松港、女木島・男木島行きフェリーの乗船券売場には少
しだけ列ができていていました。が、程無く女木島行きの
乗船券を買って、赤いペイントが印象的なちょっと小ぶり
のフェリーに乗船、20分ほど揺られて女木島へ。
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港に並ぶ木村崇人さんの“カモメの駐車場”を見ると、女木
島に来たな~!って気分になります。
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同じく港近くには、禿鷹墳上さんのピアノ帆船の“20世紀
の回想”、愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチ
ームさんの“MEGI HOUSE”、平尾成志×瀬ト内工芸ズさん
の“BONSAI deepening roots”など懐かしい作品が並ん
でいました。
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そして、今回の新作、空きビルを使った「島の中の小さな
お店」プロジェクトでは、ヴェロニク・ジュマールさんの
カフェ、ヘアサロン壽と言う宮永愛子さんの美容室(美容
師さんもいらして実際に営業をしてます)、リョン・カー
タイ+赤い糸さんのブライダルサロン、原倫太郎+原游さ
んの卓球場、レアンドロ・エルリッヒさんのランドリー、
山下麻衣+小林直人さんのレンタサイクル、中里繪魯洲
さんのマッサージ機、長谷川仁さんの的屋などを屋台村
のように楽しむことができます。
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バブルワッフルのテイクアウトのコーナーもあり、とにか
く暑かったので水分補給をしようと“香港風レモンラィビ
ーナ”と言うレモンの輪切りをつぶしながら飲むグレープ
ジュースをいただきました。爽やかで美味しかったです。
カップもストローも紙製でした。
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島の中の小さなお店の裏手には、原色がまぶしいお馴染み
大竹伸朗さんの“女根”。
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少し歩くだけで滝のように汗が流れる暑さだったので、依
田洋一朗さんの“女木島名画座”で、古いモノクロ映画を見
ながらしばし涼ませてもらいました。
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ちょうど時分時になって、レアンドロ・エルリッヒさん
の“不在の存在”を見に「レストラン イアラ 女木島」に
赴いたら、予約制の食のアート作品EAT&ART TAROさ
んの“瀬戸内ガストロノミー”が1席空いているというだ
ったので参加させてもらいました。
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EAT&ART TAROさんが食材にまつわる話や調理法など解
説しながら仕上げた料理を食べると言う作品。
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夏は酢をテーマにしているってことで、先ずはメロン酢、
女木島には世界最小のメロンがあるらしくそれにちなん
だものだと言うことでした(世界最小のメロンは不味く
て食べられないそうです)。
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次は、真鯛とジャガイモのカルパッチョ、そして酢で煮込
んだ鶏肉のタルタルソース。
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自家製カラスミをトッピングしたトマトとナスのそうめん
は冷製カッペリーニのような味わいでした。最後はレアン
ドロ・エルリッヒさんの作品にちなんで足クッキー。
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解説を聞きながら舌と脳で食べる料理って感じで美味しか
ったです。

昼ごはんの後、男木島行きのフェリーの時間まで、少し山
手の方にある杉浦康益さんの“段々の風”から海を眺め、オ
ーテと呼ばれる島独特の石壁の奥にあるKOURYOUさんの
“家船”を楽しませてもらいました。
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再びフェリーに乗り込んで、次は隣に見えている男木島へ
(隣に見える距離に在っても船でしか行けないのも瀬戸芸
の魅力です)。
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港に在る文字屋根の案内所ジャウメ・プレンサさんの“男木
島の魂”が見えてくると、男木島に来たな~!って気分にな
ります。
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それと港のフェリーの待合所横にある、TEAM 男気さんの
大きな“タコツボル”が出迎えてくれます。
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男木島は海岸から直ぐに山って感じで迷路の様な坂道の町、
暑さにあえぎながら坂道のアート散策開始。
先ずは新作から、村山悟郎さんの“生成するウォールドロー
イング -日本家屋のために”と言う古い商家の内装全体を使
ったドローイング作品と同じく家の中全体をドローイング
した川島猛とドリームフレンズさんの“The Space Flower
・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)”、どちらも圧巻です。
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サラ・ヴェストファルさんの“うちの海 うちの見”は、今
回の瀬戸芸のメインビジュアルになっている蛸がうごめく
ちょっとグロテスクな作品。
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グレゴール・シュナイダーさんの“未知の作品2019”は、
完成しているのかどうか判りませんが火事で炭になった
家って感じで、近寄り難い雰囲気でした。
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遠藤利克さんの“Trieb-家”は水の作品で家の中に滝と言
うか水柱が立っていて音もあいまって凄い迫力です。
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高橋治希さんの焼物植物“SEA VINE 波打ち際にて”は、
作品展示をしていた建物が老朽化し補強をしたのを機会
に改めて新作として制作し直したモノだそうで、これか
ら徐々に育っていくみたいです(旧作品も開催ごとに成
長していたそうです)。
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後は旧作で、眞壁陸二さんの坂道を楽しむ“男木島 路地
壁画プロジェクト wallalley”、坂の島の必需品オンバ・
ファクトリーさんの“オンバ・ファクトリー”、松本秋則
さんの竹のファンタジー世界“アキノリウム”、すべてが
回っているリン・ティェンミャオさんの“自転-公転”、
蔵の中の詰め込まれた栗真由美さんの“記憶のボトル”、
夜と昼、光と影を感じる漆の家プロジェクトさんの“漆
の家”、視点がずれて酔いそうになる横向きの部屋大岩
オスカールさんの“部屋の中の部屋”を、懐かしく拝見さ
せてもらいました。
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今回は猫が減ったのかな?なんて思いながら町から少し
離れた漁港に向かう道すがら、レジーナ・シルベイラさ
んの“青空を夢見て”を眺め、浜辺には、会田さんたち昭
和40年会のメンバーが名づけた貧乳島を背景に山口啓介
さんの“歩く方舟”が佇んでいました。
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汗だくで歩いていたので、塩分を補給しようとカフェ
「男木人」さんで、心太を啜りました。サッパリとした
辛子酢醤油が美味しかったです。
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高松に戻り、晩ごはんはやっぱりうどんかなと思ったん
ですが、高松のうどん屋は昼過ぎには閉めるところが多
く、夜までやっているうどん屋を探し「讃岐うどん えん
家」さんで冷かけうどんと竹輪の磯辺揚げにおでん(焼
き豆腐、玉子)をいただきました。
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かなりコシのあるうどんで美味しかったです。
デザート(?)は巴堂さんのぶどう餅(葡萄ではなく武
道だそうです)。餅というより餡を丸めたような感じで
した。
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うどん屋に行く道すがら、アーケードのある商店街には、
今回の瀬戸芸に関連し、ヤノベケンジさんの“SHIP'S CA
T(Diver)”と言う宇宙服を着た猫のオブジェが展示してあ
りました。なんだかめちゃカッコイイ!
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今回は日帰りではなく高松に宿泊。港近くの三角形のホ
テルに泊まり、貸しきり状態の大浴場でゆっくりと汗を
流しました。
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梅雨も明け、天神祭 [雑記]

大阪は天神祭が過ぎたら本格的な夏って感じですが、ち
ょうど天神祭に合わせたように梅雨明け。
今年の梅雨はあまり暑くなかったので、このまま行って
くれないかな!なんて淡い期待もありました。が、梅雨
が明けたらいきなり35℃にせまる気温で、やっぱり今年
の夏も暑そうですね。

なんて思いながら、いつものように会社帰り、自転車通
勤路に使っている大川(旧淀川)に出向いて、毛馬閘門
近くにある2重アーチ構造の飛翔橋から天神祭の船渡御
を眺めさせてもらいました。(ちょうどこのあたりが船
渡御の乗船所になっているので多くの船を見ることがで
きるんですよ)
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ちょっと早めに着いたら、ちょうど橋の下では、お馴染
の日清のチキンラーメン船のひよこちゃんが出発を待っ
てました。
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程無く日も暮れて船渡御がはじまり、先ずは、ひよこち
ゃんが出航!
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それを合図に軽快な鐘の音が響く、大勢の人々を乗せた
船々が水面を行き交い、船同士や船と橋の上とで大阪締
めが行なわれ、華やいだ雰囲気が漂いました。
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大川の河川敷の方も露店がずらりと並び行き交う人々で
賑わっていました。
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花火の開始時間とともに人が増えてきたので、そそくさ
と祭りをあとにして、お祭りと言えばちらし寿司って感
じで、行きつけのうどん屋さんでちらし寿司と、冷たい
ささめうどんをいただきました。
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のど越しの良い細いうどんも、おばちゃんが作る素朴な
ちらし寿司もめちゃ美味しかったです。

いよいよ夏ですね!

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梅雨の終わりに雨の映画 [映画]

蒸し暑かった参院選の投票日。投票を済ませた後、「君の
名は。」の新海誠監督の最新作「天気の子」を観に行って
きました。
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上映が始まったばかりなので、詳しい内容は書けませんが、
新海ワールドと言われる細密で美しい映像が上映されてい
る約2時間、ほぼほぼ雨が降っている映画でした。

昨年の西日本豪雨を例えに出す必要が無いくらい、正に今
も九州北部では台風と梅雨前線の影響による記録的な大雨
で(この言葉も陳腐化するほど毎年繰り返されますが・)、
町は水に覆われ、関東方面は日照時間が少なく、それこそ
雨ばかりの日々が続いています。が、今回の新海誠監督の
天気の子は、異常気象(何を基準に異常気象なのか?記録
的云々と言っても記録しだしたのは近年だろう?と言う意
味も含めて)と、神話や古い民話として残る人間と自然の
長い長いかかわりを題材にした映画って感じでした。

離島から家出し東京にやって来た16歳の少年森嶋帆高(醍
醐虎汰朗さん)が出会った100%の晴れ女の天野陽菜(森
七菜さん)。2人と陽菜の弟凪(吉柳咲良さん)は、晴れ
を売る不思議な生活をはじめるが・・・。
ムーと言う懐かしい雑誌(昔は好きで読んでたけど、まだ
有るのかな?)に記事を書いている須賀圭介(小栗旬さん)
や夏美(本田翼さん)。帆高を追いかける安井刑事(平泉
成さん)と高井刑事(梶裕貴さん)。それに「君の名は。」
の2人も登場し、ままならない天気の様な物語が繰り広げ
られます。
それとRADWIMPSさんの“愛にできることはまだあるかい”
の歌が、作品の世界に誘ってくれました。

前作の「君の名は。」は、予期せぬ自然災害を回避する設
定でしたが、今回の「天気の子」は、自然災害の中でも日
常をたくましく生きる人々が描かれている素敵なアニメー
ション作品でした。

この映画の内容とは直接関係は無いですが、人々に愛や感
動を届けるために夢を持ってアニメーションを創っている
方々に、非常に不幸な出来事が起きてしまいました。いち
アニメーションファンとして、ただただ悲しい限りです。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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瀬戸芸2019夏<小豆島(福田、大部)> [美術館]

台風の影響で九州ではエライ事になってるみたいですが、関西
方面は雨は降らないまでもどんよりとした曇天模様。そんな中
ですが、瀬戸内国際芸術祭2019の夏会期が始まったって事で、
姫路からフェリーで小豆島に渡り、福田と大部の作品を見に行
ってきました。
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大阪から新快速に乗って姫路で下車し、駅からバスで姫路港へ。
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姫路港から1時間半ほどフェリーに揺られて(と言うほど揺れま
せんが・・)、雲に覆われた小豆島の福田港に到着。
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先ずは、前回、前々回の開催の時にも行きたいなと思いながら
なんやかやで行きそびれていた福武ハウスに向かいました。
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道すがらの葺田八幡神社の境内にあるのは、西沢立衛さんの葺
田パヴィリオン。
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カーブした2枚の鋼板の間にベンチが設えてある建物兼アート
作品です(狭い所が苦手なので中には入りませんでした)。

ちょうど時分時になったので、葺田パヴィリオン横の体育館に
ある「福田アジア食堂」さんで、福田定食かきまぜごはんをい
ただきました。
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ガパオライスなどアジア定食もありましたが、あえての和食っ
て感じで素朴な味わいの混ぜご飯とにゅうめん、めちゃ美味し
かったです。
(体育館では、翌21日に開催されるパフォーマンスイベント
“デジャヴー 生きている遺産”のリハーサルが行なわれていて、
運動場では会場の設営が進んでました)

お腹も膨れたところで、福武ハウスで開催している「眼にみえ
る魂 VISIBLE SOUL ベネッセアートサイト直島のアジアコレ
クションを中心に」を拝見。
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入口には、インディゲリラさんのアジアなイラストが描かれた
大きなプレート。
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1階の教室には、水晶山写真倶楽部さんの小豆島の写真が展示が
展示してありました。
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カワイイ壁の絵に誘われながら上った2階は、西沢立衛さんが
リノベーションした展示室(アジア・ギャラリー)になってい
ます。
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2階のアジア・ギャラリーでは、ズルキフリ・マハムードさんの
雑踏の音響インスタレーション“SONIC Creflection”。
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リー・キットさんの静寂を映した映像インスタレーション“Ske
tching the weight of idleness”。
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ヘリ・ドノさんの巨大な絵画と印象的なオブジェが飛ぶ“Angels
Fallen from the Sky”。
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かたわらではアイ・ウェイウェイさんの映像作品“Dumbass”。
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奥にはパナパン・ヨドマニーさんの地獄極楽図“Aftermath”が
展示してありました。
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どの作品も素晴らしかったんですが、特に壁一面に描かれたパナ
パン・ヨドマニーさんの仏教を通して近現代のアジアの歴史が表
現された廃墟の中の地獄極楽図には心奪われました。

アジア・アート・プラットフォームの一環<家>プロジェクトと
して、福武ハウス近くに移築されたと言う福田郵便局では、プロ
ジェクトの内容が映像で紹介してありました。
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次は、少しバスに揺られて、大部港へ(こちらは岡山の日生に渡
れる港です)。
こちらには、倉庫の中に根を広げる竹腰耕平さんの“小豆島の木”
とリン・シュンロンさんの海の中の子供の像を眺めるように竹が
ウニかイソギンチャクにようにドーム状に広がる“国境を越えて・
波”が飾ってありました(リンさんの竹のドームは、中に入ること
ができます)。どちらも面白い!
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素敵な作品を堪能して福田港に戻り、今回はここまでって感じで、
福田港で想像以上にオリーブ感が強かったオリーブ風味のソフト
クリームを舐めながらフェリーを待ち、姫路に戻りました。
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せっかく姫路に来たので、晩ごはんでも食べて帰ろうと老舗の中
華料理店「東来春」さんで名物のしゅうまいと和風スープの中華
そばをいただきました。
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何回か食べてるんですが、モチモチ食感のしゅうまいは、毎回不
思議な気分になれます。

そして、御座候の白あんを頬張りながら新快速で大阪に戻りました。
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小豆島でもまだまだ見てない作品がたくさんありますし、夏会期が
終わるまで、週末はほぼほぼ瀬戸内をウロウロしていると思います。

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爽やかな梅雨晴れにバーンスタイン [観劇(他)]

梅雨とは思えない爽やかな晴れ間の今日は、初夏の風物詩って
感じで恒例にしている兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大
ホールで開催している佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2019
「オン・ザ・タウン」を、オペラ鑑賞仲間の方々と観に行ってき
ました。
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今回は、オペラではなく、佐渡さんの師匠でもあるバーンスタ
インの生誕100年を記念してミュージカルの上演。(佐渡さん
でバーンスタインの作品と言えば、2010年にキャンディードを
見せてもらったのが思い出されました)
指揮はもちろん佐渡裕さん、演出・装置・衣裳デザインはアン
トニー・マクドナルドさん、振付はアシュリー・ペイジさん。
今回、ロンドンでキャストのオーディションを行なったらしく、
ミュージカル、オペラ、バレエ、ダンスが、テンポと耳馴染み
が良い少しジャジーな音楽と融合した素敵な舞台になってました。
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素敵と言えば、ニューヨークのガイドブックをイメージしたよう
な舞台美術もイイ感じでした。

物語は1940年代のニューヨーク、24時間の休暇をもらった3人
の水兵ゲイビー(チャールズ・ライスさん)とチップ(アレック
ス・オッターバーンさん)とオジー(ダン・シェルヴィさん)。
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朝の6時、チップの古いガイドマップを頼りに大都会ニューヨー
クとロマンスを楽しむ計画で地下鉄に乗ったが、車内に貼ってあ
ったミス改札口のポスターの女性アイヴィ(ケイティ・ディーコ
ンさん)にゲイビーが一目惚れ。3人は観光そっちのけでポスタ
ーの女性アイヴィの探索にのり出す。
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チップは、観光がてらアイヴィを探そうとタクシーに乗り込むが、
女性タクシー運転手のヒルディ(ジェシカ・ウォーカーさん)が
言い寄ってきて部屋に行くことになる。
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一方、オジーは、何を勘違いしたのか自然史博物館にアイヴィを
たずねるが、アイヴィはおらず、代わりに文化人類学者のクレア
(イーファ・ミスケリーさん)に身体を採寸され、そのまま部屋
に招待される。
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ゲイビーの方は、ポスターに書かれていたプロフィールを頼りに
カーネギーホールに出向き、歌のレッスンをしているアイヴィを
見つけ出す。が、歌の先生マダム・ディリー(ヒラリー・サマーズ
さん)に邪魔をされてしまい、11時にタイムズスクエアで会う約
束をしてわかれる。
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クレアの部屋に招かれたオジーは、クレアのフィアンセピトキン
判事(スティーヴン・リチャードソンさん)を鉢合わせ。
ヒルディの部屋に招かれたチップは、風邪をひいたヒルディのル
ームメイトのルーシー(アンナ・デニスさん)を部屋から追い出
してイチャイチャ!
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ゲイビーはタイムズスクエアでアイヴィを待ているがアイヴィは
現れず。。。で、第一幕終了。

アイヴィにふられたゲイビーを慰めようと、オジーとクレアにチ
ップとヒルディは、ゲイビーをナイトクラブに連れ出すが、ダイ
アナ・ドリーム(フランソワ・テストリーさん)の歌“いっそ死に
たい”を聴いてさらに落ち込む!店を変えよと次に店に行くが、
ここでも歌手(こちらもフランソワ・テストリーさん)が“いっ
そ死にたい”を歌いだし益々落ち込むゲイビー。
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次のナイトクラブでマダム・ディリーに出会い、アイヴィの居場
所を聞き出し、地下鉄でそこに向かう。が、ゲイビーをポスター
泥棒として追いかけていた老女(こちらもフランソワ・テストリ
ーさん)と警察が乱入して大騒ぎ!見かねたピトキン判事が一喝。
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そんなこんなのバタバタの内に休暇の24時間が過ぎ船に戻る3人。
最後に皆で記念写真を撮って終演となりました。

観劇の後は、こちらも恒例になっている芦屋の割烹「旬菜 風」さ
んでの食事会。
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今回のメニュー。前菜は鰹のタルタルソース・夏野菜のラタツゥ
イユ・枝豆・蒸し鶏と無花果の味噌風味。
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そして定番の蓮根饅頭。今回お造りは剣先イカ・鯵・鯛・ハマチ。
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関西の夏と言えば鱧ってことで鱧と夏野菜の揚げ出し。
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メインのお肉は香ばしい牛肉の朴葉焼き。そして明太子おにぎり。
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最後は白玉宇治金時風アイスクリームでサッパリ。
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飲み物は、こちらも恒例の桜の名の付くオーストラリアのワイン
COWRA SAKURA SHIRAZ2016年、下戸の私はジンジャー黒酢。
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いつものようにどの料理もひと工夫されていて、めちゃ美味しか
ったです。

オペラのチケットの手配から食事会の予約まで、毎度のことです
が、kitaさんに何から何までお世話になり、本当にありがとうご
ざいました。感謝です。

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新世界で落語とアート [落語]

梅雨らしくシトシトと雨の降る中、動物園前の道楽亭に昼席を
聴きに行ってきました。
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本日の演目。先ずは、弥っこさんで“いらちの愛宕詣り”。次は、
そうばさんで梅雨時らしいと言えばらしい雨の風情が出てくる
“笠碁”。そして何故かめくりに名前の無かった喬若さんで“粗忽
長屋”、有名な噺ですが、関西ではあんまり聞かないネタのよう
な気がします(たまたま私が聞いてないだけだと思いますが)。
中トリは、団四郎さんで夏らしいお化けの出てくる(と言って
も三味線の音だけですが・・)人情噺“立ち切れ線香”。
中入後は、三風さんの新作落語“アバタラ人がやってきた”、ま
くらで闇営業の話をチラリ、落語の方も昨今話題の外国人労働
者の話。最後は、これまた夏の噺で雀三郎さんの“遊山船”、梅
雨が明けたら大川を船が行き交う天神祭り、船の上と橋の上と
で大阪締めをしたりするので、なんとなくですが遊山船の描く
落語の世界を感じることができます。勢いの有る雀三郎さんの
遊山船大好きです。

落語の帰り、新世界にある小さな多国籍ホテルHOME HOSTEL
OSAKAの1階奥のギャラリースペースでやっているアートイベ
ント「紹介したい作家達展」を覗いてみました。
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海外からのお客さんが多いホテルだそうで、ロビー奥に畳敷き
の団らんスペースが設けてあり、そこを使って定期的にアート
作品を紹介しているみたいです。
今回は、Ajuさんをはじめ、16名の作家さんが紹介してありま
した。
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今日は、このイベントを主催している方と作品を出展している
西平大貴さんと言う細密な木版画の作家さんがいらして、少し
だけですがお話を聞かせていただきました。ありがとうござい
ました。でも、宿泊客でも作家さんの知り合いでもない人が、
ふらっと入ってくるのはかなり珍しかったみたいです。
展示会自体は7月31日までやっていて、7月27日と28日の昼過
ぎからAjuさんのライブペイントが行なわれるみたいです。

落語前の腹ごしらえは、「アベノ珉珉」さんで皿うどん(柔ら
か太麺)をいただきました。
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大阪で揚げた細麺以外の皿うどんは珍しいですが、お酢をたっ
ぷりかけて食べる太麺の皿うどんボリュームもあって美味しか
ったです。

帰りに、天王寺のてんしばに有る「産直市場よってって」さん
で和歌山の桃とめはりずしと刺身蒟蒻を購入。
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高菜の古漬けで巻いてある素朴な風味のめはりずしも桃もめち
ゃ美味しかったです。

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梅田のど真ん中、ホテルでアート [美術館]

蒸し暑い一日でしたが、青空も出て良い塩梅に晴れた今日は、いただき
モノの招待券があったので、大阪駅にあるホテルグランヴィア大阪で開
催された第17回現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2019」を覗き
に行ってきました。
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参加したギャラリーは国内外より54ギャラリー(関西23、関西以外26、
台湾4、韓国1)で、26階の全フロアの70あまりの部屋を展示ブースと
して、約250名の作家さんを紹介するとともに作品の販売するイベント。
ホテルでのアートフェアに今回初めてお邪魔したんですが、前からホテ
ルを使ったアートフェアをやっているのは知っていて、見ると言うより
買うってイメージが強く、買う予定の無い私なんぞは足を踏み入れたら
いけないんじゃないかと思い二の足を踏んでいました。
今回も場違いな雰囲気だったらどうしようと思いながらエレベーターで
26階に上ると、フロアには想像以上に多数のお客さんがいてビックリ!
確かに、この人は買いに来てんだろうな!って人もいましたが、どちら
かと言うと私と同じ、買うというより見て楽しんでいる感じの人も多く
って一安心でした(けっこう高い作品がけっこう売れていたので、買っ
ている人も多かったと思います)。

先ずは、招待券をいただいた“+1 art”さんの部屋にご挨拶。こちらでは、
今回、大好きな紙の陶芸の山下裕美子さん、薄い絵具を100回以上塗り
重ねまるでたらし込みの様な風情の日本画を描く石橋志郎さん、ミコワ
イ・ボリンスキーさん、1円絵画と段ボール金塊の山本雄教さんの作品
が展示してありました。山本さんと石橋さんがいらしたので、少しだけ
作品の話を聞かせてもらいました。
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こちら以外の部屋でも作家さんが多数いらして、色々作品の話が聞けた
ので、非常に面白かったです。
昨日お邪魔したYoshimiArtsさんの部屋では、これまた大好きな西山美
な子さんと佐藤未希さんの作品を紹介してありました。写真は上出恵悟
さんの焼物彫刻のオブジェです。
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複数の作家さんを紹介する部屋が多かったんですが、個展の部屋もあっ
て、シルエットの人型がお洒落なソエノカオルさん、丸い磁器が部屋を
埋め尽くす白矢幸司さん、ロビンソン愛子さんの春画(写真はNG)、
硬軟さんのタバコのポイ捨てをテーマにしたインスタレーション、ベッ
ドに広がる消しゴムの浮島と単行本の象徴的な一行だけ残しそれ以外の
ページをきれいに半分に折った福田尚代さんの作品、ベッドと言えば土
屋仁応さんのベッドに寝た小さな熊のオブジェは印象的でした。
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他に、アール・ブリュットの作家さんを紹介するカペイシャスさん、大
阪芸術大、京都市立芸術大の学生さんを紹介する部屋もありました。
写真NGの部屋もありましたが、ギャラリーの方に声をかけたら写真OK
のところも多数あったんですが、あんまり直接的に作品を撮るのも申し
訳ないので、展示の雰囲気をカメラに収めさせてもらいました。
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ホテルの部屋と言う閉じられた空間にみっしりと現代アートの作品がひ
しめく感じで、濃密な時間と空間とアートを楽しませてもらいました。
ちょっと疲れましたが・・面白かったです。ありがとうございました。

アート鑑賞前の腹ごしらえは、駅前ビルにある「韓国家庭料理 アリラ
ン」さんで、夏と言えばって感じでキムパブ付きの冷麺定食をいただ
きました。
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ツルツルシコシコの冷麺美味しかったです。

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記憶から飛び出す [観劇(他)]

梅雨の晴れ間。肥後橋の若狭ビルの2階、3階、4階にある
3つのギャラリー、The Third Gallery Ayaさん、Yoshimi
Artsさん、SAI GALLERYさんが、大阪駅のホテルグランヴ
ィア大阪で開催しているアートフェア「ART OSAKA 2019」
の関連イベントとして合同で主催するグループ展「フラッシ
ュメモリーズ」を観に行ってきました。
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美術批評の平田剛志さんがキュレーションを務め、美術作品
も光や情景などを記憶する装置みたいなモノ(フラッシュメ
モリ)ではないかと言う視点で、それぞれのギャラリーに所
属する作家さんの作品がギャラリーをまたぐ感じで展示して
ありました。

2階のThe Third Gallery Ayaさんでは、阿部淳さんの記録
の写真、澤田華さんの消去される写真、石内都さんの広島原
爆の遺品の写真、石川亮さん輝く影のオブジェ、笹川治子さ
んの作品は3ギャラリーに展示してあったんですが、こちら
では陶器の湯沸かし器みたいなモノが展示してありました。

3階のYoshimi Artsさんでは、館勝生さんの抽象的な絵画、
三田村陽さんの広島平和記念公園界隈の現在の写真、大洲
大作さんの電車の窓、レイチェル・アダムスさんのレタス
LED電球、ローター・ゲッツさんのドローイング、こちらの
笹川治子さんの作品はスイッチ付きお土産時計ノートパソ
コンみたいなモノが展示。

4階のSAI GALLERYさんでは、大洲大作さんの信号機、垣
内玲さんの虫食いの様なドローイング、髙柳恵里さんのメモ、
藤本由紀夫さんの眼底検査の様なフラッシュと夕方に向かい
のビルのガラスに反射した光で輝くミラーボール、福田真知
さんの逆覗きのカメラ、こちらの笹川治子さんの作品は何も
起きないモニターとヘッドホンでした。

各ギャラリーの方々に、作品や作家さんを詳しく解説しても
らって楽しく作品を鑑賞させてもらいました。感謝です。


そして夜は、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールでやっ
ている「世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009
キネマと恋人」観に行ってきました。
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作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさん、出演は妻夫
木聡さん、緒川たまきさん、ともさかりえさんなどなど、同
じメンバーで2016年に初演した作品の再演です。

再演とは言え、まだまだ上演中なので、詳細は書けませんが、
昭和初期、世界恐慌の嵐が忍び寄る東京から離れた架空の島
“梟島”の小さな港町の映画館。マルクス兄弟やキートンなど
ドタバタ喜劇映画が大好きで、夫のDVなど辛い現実から逃避
するように、同じ映画を何回も何回も見て笑っている主人公
の森口ハルコ(緒川たまきさん)。
そんな映画館にハルコの大好きな脇役間坂寅蔵(妻夫木聡さ
ん)が登場する月之輪半次郎捕物帖がやってきて、いつもの
ように映画を見ていたら、その間坂寅蔵が、あろうことかス
クリーンから現実の世界へと飛び出してきて、ハルコを連れ
去ってしまう。
そんなドタバタが起きている梟島に、月之輪半次郎捕物帖の
新作の撮影で、間坂寅蔵を演じる俳優高木高助(妻夫木聡さ
んの二役)が現れ、ハルコと出会って一目惚れ!・・・。と
言う多重構造が楽しめる舞台でした。

間坂寅蔵が抜け出してしまった後の映画の中の話が描かれて
いるのも面白かったですし、ともさかりえさん演じる妹ミチ
ルとハルコの掛け合いも絶妙でした。

そんなこんなで、3時間25分と言うちょっと長丁場ですが、
アッと言う間に感じるほどの笑えて切ない物語で、至福のひ
と時を過ごさせてもらいました。

元ネタは、1985年に上演されたウディ・アレン監督の「カ
イロの紫のバラ」だそうで、確か、昨年上演した綾瀬はるか
さん主演で武内英樹監督の「今夜、ロマンス劇場で」もモノ
クロ映画の人物が現実世界に抜け出してくるって設定でした。
が、この設定を演劇でやるってのがチャレンジだと思います
し、成り立たせるのが、さすがケラさんって感じです。

舞台も軽やかな音楽とプロジェクションマッピングを多用し
て、舞台自体が空想と現実が交差する世界を醸し出していま
した。(見てる方は楽しかったんですが、3時間以上にわたり、
台詞と演技にプラスして映像を映す正確な配置が要求される
舞台は過酷だろうなと思います。)

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