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今日は浅草からの寄席生配信 [落語]

今年は雨の多いGWだった気もしますが、しとしと雨の
降った今日も、YouTubeの寄席配信を楽しもうって感じ
で、本日は昼前10時半から夜の9時近くまで浅草演芸ホ
ールの生配信を視聴しました。
浅草昼席02.jpg 
浅草演芸ホールも何回かお邪魔してるんですが、玉石混
交と言うか、一人の出番も短いので、次々と知らない落
語家さんや芸人さんが舞台に上がり、笑わせているのか
笑われているのかのギリギリの芸を披露する(先日のペ
ペさんのナショナルじゃないですが、昭和の頃から同じ
ネタをやってるんだろうなと言うような・・・)、なん
ともカオスな感じの昔ながらの劇場と言う印象で大好き
です。
浅草番組.jpg 
先ずは、「浅草演芸ホール 五月上席 昼の部(主任:林
家木久扇さん)」の緊急無料生配信。
浅草昼席.jpg 
五明樓玉の輔さんと春風亭三朝さんの楽屋トークの後、
開口一番は、林家扇兵衛さんで“道具屋”。
次は、大関清國のお子さんで身長が192cmと言う林家
木りんさんでお家芸?“力士の春”。
続いて、春風亭三朝さんで裸でごめんねのまくらから
の“新聞記事(上方では阿弥陀池)”。こちらは衣をつ
けるって下げなんだ!
そして漫才ですず風にゃん子・金魚さん、頭にのせた
自作の兜に鯉のぼりの飾りも含めて諸々凄い!ハイテ
ンションでめちゃ面白い!
後の落語やり難そうと思ったんですが、ディープさで
は負けない北九州のヤ~さんのまくらから林家きく麿
さんで“陳宝軒(九州弁の金明竹)”。九州弁の落語を
初めて聞きました!完璧に聞き取れます!笑
そして、五明樓玉の輔さんで、落語でうけないのは
3Payなんてまくらから、鶴は英語でcraneと言う“つ
る”の変形バージョン。
間に色物さんでちょっとひと息って感じで、昼ごはん
の準備をしながらジャグリングでストレート松浦。
昼ごはんを食べつつ橘家圓太郎さんのテンポと勢いの
ある“強情灸”。熱さを我慢している表情が素晴らしい。
コロナで割を食ってる観の居酒屋さんへのエールか?
林家時蔵さんで“居酒屋”。あんこう鍋と釜か!
昼ごはんの片づけをしつつ動物ものまねの江戸家小猫
さんを耳で。
お腹も落ち着いて、落ち着いた風情の桂文楽さんの
“六尺棒”。
そして、昼席のお楽しみにしていた春風亭一之輔さ
んで、寄席に来ない人に右の耳たぶが伸びる呪いを
かけつつ、端午の節句に因んだ噺“人形買い”。小僧
さんが弾けてて、大いに笑わせてもらいました。
毎度おなじみの子供の話をしながら身体を揺らして
紙切りの林家二楽さん。ウルトラマンの三味線の伴
奏が素晴らしい!浅草はOHPは無し。
こちらも楽しみにしていた柳家さん喬さんが登場し、
こどもの日の風情を飄々と語るまくらからちょっと
理屈っぽい金坊がカワイイ“初天神”。最後に凧上げ
の下げの話は初めて聞きました。
休席で生配信が決まる前に別の仕事が入った林家正
蔵さんの代演で、春風亭正朝さんの“悋気の火の玉”。
お妾さんの住む根岸の里には正蔵さんの家があるの
か!笑
浅草は演者が多いので色物さんも多いってことで曲
芸の鏡味仙志郎・仙成さん。
正蔵さんは別が忙しいけど林家三平さんは来たんだ
ってことで、私的には講談でお馴染みの“荒大名の
茶の湯”。
仲トリは、いっちょうけんめいの春風亭一朝さんで
“湯屋番”。居候話のまくらを聞きながら演目を探る
チャットの流れもイイ感じです。
仲入りトークは、三朝さんと木久蔵さんに三木助さ
んと飛び入りの三平さんで、応援チケットの話など。
仲入り明けは、林家彦いちさんで卒業文集を題材に
した新作落語、くすぐりにさん喬さんの初天神を挟
みつつ、良いところで続きは寄席が再開した時に
って・・講談か!笑
そして、けっこう毒のある漫才でロケット団さん、
北島三郎さんを接待する話。サブちゃんがいつの間
にか赤ちゃんになってる!このギリギリ感が浅草
っぽいな~!笑
次は、仲入りトークにも出ていた林家木久蔵さん、
ネタ帳が出てきた!寄席のネタ選びの難しさとネタ
をどんどん忘れる黄色い血のまくらから“後生鰻”。
こちらも好きな落語家さんで声が魅力の桃月庵白酒
さんの“茗荷宿”、朝晩ご飯は茗荷づくしで物忘れを
狙う宿屋の夫婦、この噺も初めて聞いた気がします。
膝代わりは浮世節の立花家橘之助さん、粋な年増っ
て感じで色っぽい。東大卒と言う前座の菊一さんも
太鼓を持って登場し、切れの良いロックな三味線を
楽しませてもらいました。
トリは、黄色ではなく渋い紫の着物で登場した林家
木久扇さん、コロナのとんち問答を披露しつつ“彦
六伝”。めちゃ似てる談志さんの選挙ネタも挟まっ
て、定番の話で笑わせてもらいました。

続いて、「浅草演芸ホール 五月上席 夜の部(主任
:柳家喬太郎さん)」緊急無料生配信。
浅草夜席.jpg 
桂三木助さんと柳家小んぶさんの楽屋トークの後、
開口一番は、楽屋トークに引き続きで9月に真打の
なる柳家小んぶさんの“浮世床”。188cmと言う大
きな落語家さんです。
次は、柳家わさびさんで自身のYouTubeチャンネ
ルの再生回数がパンダの寝返りに負けてるなんて
まくらから“狸の鯉”。狸の恩返しは、出だしは
一緒で化ける物でネタが変わるので、チャットで
の演目の探り合いも面白い!
こちらも浅草に行かないと見られない手品のアサ
ダ二世さん。時間調整で持ち時間3分と言いつつ、
なかなか手品をはじめず、定番の生卵をといてる
姿も寄席って風情です。
そして、楽屋トークに登場した桂三木助さんで“猿
後家”。サルが禁句の女将さんとのやり取りが笑え
ます。
続いても落語で隅田川馬石さん、時間を見つつかま
くら無しで“堀之内”。そそっかしいのは目では判る。
笑わせてもらいました。しかし、馬石さんも人気だ
な~!チャットの流れが速い!
そして、勢いのある曲ごまの三増紋之助さん。昨年
5月に奥さんが作ったと言うアマビエ様も回って凄
い!曲ごまも寄席でしか見ない芸です。
楽しみにしていた古今亭菊之丞さんが登場し、お馴
染みの下戸の噺家さんの話から“替わり目”。菊之丞
さんのおかみさんの風情が良いんでっすよね!素晴
らしい。
次は、柳家小ゑんさんのシュールな新作落語で“フィ
ッ!”。会話の後にフィッを付けるパラレルワールド
に迷い込んだ男の噺。
そして、紙切り林家正楽さんでちょっとひと息。
仲トリは、無観客だと若干空回り観の漂う(お客さん
がいてもこんな空気だったような記憶が・・)三遊亭
圓歌さんで“やかん”。本題には入らずちょっと危ない
小話の連打、テレビでは絶対にできない噺です。
仲入り明けは、柳亭左龍さんでまくら無しの“宮戸川”。
いかつい顔で色っぽい噺のギャップがイイ感じです。
そして、柳家はん治さんで“妻の旅行”。桂文枝さんの
新作落語なんですが、なぜかこれを聞くのは、はん治
さんの奴ばかりな気がします。
次は、漫才でホンキートンクさん、数年前、大須演芸
場で拝見して以来な気がします。アルフィーネタで歌
いまくる!
賑やかな漫才の後は、ちょいと強面の入船亭扇遊さんが
出てきて“一目上がり”。八五郎とご隠居のやり取りの間、
演目探りのチャットが賑わいます。が、落語好きばかり
なので、一目上がりがけっこう飛び交ってました。
ひざ前は、お楽しみの五街道雲助さんで“辰巳の辻占”。
声が渋い!嫌々だけど一緒に心中すると言った遊女お玉
が飛び込みを促す風情が、なんとも毒があってイイ感じ
です。素晴らしい!
トリの前は、たい平さんのお弟子さんで三味線漫談の林
家あずみさん。笑顔が素敵で粋な雰囲気の方で、ネタが
シュールで面白い!
3日の鈴本、5日の浅草と続いた寄席の緊急生配信の大ト
リは、柳家喬太郎さんで“転宅”。忍び込んだ妾宅で残り
物を飲み食いするまぬけな泥棒の風情と度胸のあるお妾
さんの対比が絶品ですね。壮大な稽古と言うキョンキョ
ンワールド素晴らしい!
浅草夜席02.jpg 
寄席の風情をたっぷり感じた2日間でした。ありがとう
ございました。東京に行った時は、また、寄らせてもら
います。

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