SSブログ

瀬戸芸2019秋<高見島・粟島> [美術館]

瀬戸芸2019秋の旅3日目は、西の島の残り2島って感じで、
高見島と粟島をめぐりました。

平日なので、移動はそこそこ予定通りに行くんですが、西
の島々は通常観光地ではないので、ご飯を食べるとことが
少なく、下手するとご飯を食いぱぐれる可能性もあるので、
ホテルでちょっとしっかり目に朝カレーを食べて腹ごしら
え。朝のカレーも良いもんですね。
IMG_9507.JPG 
かなり余裕をもって丸亀から多度津に電車で移動し、そこ
から無料のシャトルバスで多度津港。そして高見島に高速
船で渡ったんですが、どうもその船、ボランティアスタッ
フのこえび隊の皆さんが乗る船だったみたいで、お邪魔し
てすみませんでした。。
IMG_9508.JPG IMG_9509.JPG 
IMG_9512.JPG 
こえび隊の皆さんが朝礼をしているのを横目で眺めながら、
とりあえず野外展示の作品を拝見。港にある白い岩の中の
白い部屋は鎌田祥平さんと並木文音さんの“積みかさなる白
と空白”。
IMG_9513.JPG IMG_9514.JPG 
PARANOID ANDERSONSさんの“Long time no see”は、
解体した一軒の家を再構築したインスタレーションだそう
です。面白い!
IMG_9517.JPG IMG_9522.JPG 
そうこうしている内に各展示会場に入れる時間になったの
で、これまた急坂を登って作品集まる高台へ。
IMG_9528.JPG 
新作が多く、空き家の中に今は無き人の気配を感じさせる
ロサナ・リオスさんの“家のメメント・モリ”。
IMG_9534.JPG IMG_9540.JPG 
IMG_9538.JPG 
こちらも空き家の中の生活の気配を抽象化した藤野裕美子
さんの“過日の同居”。
IMG_9557.JPG 
村田のぞみさんの“まなうらの景色”は細いステンレス線の
網が部屋を侵食。
IMG_9564.JPG 
山田愛さんの“内在するモノたちへ、”は敷き詰められた小
石が陰陽の世界をせり上がるなんとも不思議なパワーが漂
っていました。
IMG_9562.JPG 
大石いずみさん“keep a record”は古民家内にホワイトキ
ューブを構築し絵画を飾る逆説的で面白い仕掛け。
IMG_9571.JPG 
新作ではないですが、除虫菊の家では、内田晴之さんのぐ
るぐる蚊取り線香インスタレーションが大きく変貌して四
角になった“静かに過ぎてゆく”が煙っていて、1階では小枝
繁昭さん極彩色の花の絵や彫刻の織り成す“はなのこえ・こ
こ・・・”が華やかな雰囲気を漂わせていました。
IMG_9549.JPG IMG_955000.jpg 
IMG_9554.JPG 
野村正人さんの“海のテラス”も様子が変わってました。また
、テラスの奥の家では梶井照陰さんの“KIRI”と言う映像が
静かに流れていました。
IMG_9578.JPG IMG_9581.JPG 
IMG_9568.JPG 
旧作ですが大好きな、中島伽耶子さんのアクリルの棒や板
で自然の光を操る“時のふる家”と“うつりかわりの家”も健
在で、美しく輝いていました。
IMG_9532.JPG 
IMG_9585.JPG 
そして、高見島からちょっと料金が高い秋会期中の特別便
の高速艇(船を待っていた時、多度津高見島の定期便に比
べ料金が高いとごねていたお客さんに、係りの人がそんな
説明をしていたのを聞いただけですが・・)で、今年の瀬
戸芸2019の最後の島、粟島へ。
IMG_9602.JPG 
予定通りに粟島に移動でしたので、とりあえず昼ごはんを
食べようと「ル・ポール粟島」さんで海鮮丼をいただきま
した。美味しかったです。
IMG_9605.JPG 
お腹も膨れたので、アート散策開始。先ずは、粟島海洋記
念館と前の突堤に停泊する日比野克彦さんの作品“瀬戸内海
底探査船美術館プロジェクト”、“船瀬戸内海底探査船美術
館一昨日丸特別企画展覧会 日常生活と海の底”、“種は船プ
ロジェクト”を眺め。
IMG_9617.JPG 
IMG_9619.JPG IMG_9622.JPG 
IMG_9608.JPG IMG_9610.JPG 
IMG_9611.JPG 
IMG_9613.JPG IMG_9616.JPG 
そして、海をテーマにした作品を展開するSOKO LABO
(菊地良太さん、森山泰地さん、喜多直人さん、今井さつ
きさん、代田江理子さん、嘉春佳さん、表良樹さん)と、
科学探査船タラ号の活動報告“TARA”やTARAの活動の時の
大小島真木さんのドローイングや二コラ・フロックさんの
黒潮の写真などを拝見。
IMG_9630.JPG IMG_9631.JPG 
IMG_9633.JPG IMG_9636.JPG 
IMG_9639.JPG IMG_9641.JPG 
IMG_9648.JPG 
大小島さんの巨大なクジラが泳ぐ武道場の共同制作のイン
スタレーションは圧巻でした。
IMG_9651.JPG 
大小島真木さんと言えば、粟島芸術家村にインドの少数民
族ワルリー族のマユール・ワイェダさん、トゥシャール・
ワイェダさん、ビカス・ボンギャさんや粟島ぼーい&がー
ると5ヶ月かけて造ったという、鯨の化石が眠る神話の洞
窟が設えてあり、なんとも神秘的な素晴らしい作品でした。
IMG_9662.JPG 
IMG_9667.JPG IMG_9670.JPG 
IMG_9679.JPG 
IMG_9682.JPGIMG_9689.JPG 
IMG_9672.JPG IMG_9673.JPG 
IMG_9677.JPG 
ブーゲンビリアの花を見ながら坂を上った先にの旧粟島幼
稚園には、JR宇野みなと線アートプロジェクトでも作品展
示をしているエステル・ストッカーさんの幾何学的な線の
世界“思考の輪郭”が広がり。
IMG_9691.JPG 
IMG_9693.JPG IMG_9694.JPG 
IMG_9698.JPG IMG_9700.JPG 
旧粟島小学校は、廃校になった時間4時8分で時が止まって
ムニール・ファトゥミさんの“過ぎ去った子供達の歌”が響
いていました。
IMG_9706.JPG IMG_9709.JPG 
IMG_9710.JPG IMG_9718.JPG 
ディン・Q・レさんの花束の床や監視カメラで空き家を監
視する作品“ナイト&デイ(人生は続く)/この家の貴女へ
贈る花束/Pho”もシュールで面白かったです。
IMG_9719.JPG IMG_9722.JPG 
そして、小屋の中から潜望鏡で外を監視するリチャード・
ストライトマター・トランの“ヒキコモリ”もシュールです。
IMG_9725.JPG IMG_9723.JPG 
粟島と言えば、久保田沙耶さんの“漂流郵便局”ですが、こ
ちらは土日祝の開局てことで、残念ながら閉まってました。
IMG_9726.JPG 
今回も見応えのあった粟島。スタッフの方に見送られなが
ら粟島から須田港に渡りました。ありがとうございました。
IMG_9727.JPG IMG_9728.JPG 
IMG_9729.JPG 
そして、最後の最後は、須田港待合所をロープでぐるぐる
巻きにした山田紗子さんの“みなとのロープハウス”。イイ
感じでした。
IMG_9730.JPG 
そして、アンパンマン南風を乗り継いで岡山へ。
IMG_9732.JPG 
まだまだ見ていない作品もたくさんありますが、とりあえ
ず全島制覇ってことで、私の今年の瀬戸芸2019はこれで
完了です。
春、夏、秋と今年もたっぷり素敵なアートと瀬戸内の素晴
らしい風景と船旅を楽しませてもらいました。
本当にありがとうございました。また、3年後が楽しみです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

瀬戸芸2019秋<本島・伊吹島> [美術館]

瀬戸芸2019秋の旅2日目は、秋限定で参加する西の島めぐ
り。
今日は雲ひとつない秋晴れ、先ずは、丸亀からフェリーに
乗り瀬戸大橋を眺めながら本島へ。
IMG_9273.JPG 
IMG_9287.JPG IMG_9281.JPG 
IMG_9290.JPG 
本島は大きめの島な上に作品が広範囲に点在するので、島
に着いたら一目散にレンタサイクルを借りる列に並んで自
転車確保。
遠いところから攻めようと重伝建の町笹島の先の海岸にあ
る砂と網と鏡で作られた漁船、アレクサンドル・ポノマリ
ョフさんの“水の下の空”を拝見。赤い網が青空に映えて美
しい。
IMG_9304.JPG 
そして、丸亀市塩飽本島町笠島伝統的建造物群保存地区に
ある作品めぐり。本島の石をテーマにしたツェ・スーメイ
さん“Moony Tunes”、庭に大きな熊手のようなドーム型
のオブジェが置かれたピナリー・サンピタックさん“笠島
黒と赤の家”、だまし絵のような和室空間アリシア・クヴ
ァーデさんの“軌道/パラベンツ/引力の反映”。
IMG_9305.JPG IMG_9308.JPG 
IMG_9314.JPG IMG_9317.JPG 
IMG_9324.JPG IMG_9323.JPG 
フェリー乗り場に戻りつつ、齊藤正さん×続・塩飽大工衆
の“善根湯×版築プロジェクト” 、赤いてるてるてる坊主が
ちょっと不気味な古郡弘さんの“産屋から、殯屋から”、折
り紙の船を思わせるラックス・メディア・コレクティブさ
んの“恋の道”を楽しませてもらいました。
IMG_9331.JPG IMG_9333.JPG 
IMG_9293.JPG IMG_9340.JPG 
IMG_9334.JPG IMG_9336.JPG 
木烏神社では、境内にある江戸時代に建てられた芝居小屋
千歳座の見学会が行われていて、おばちゃんたちに紛れて
中を眺めさせてもらいました。
IMG_9382.JPG IMG_9381.JPG 
木烏神社周辺では、塩と船を題材にした中村厚子さんの新
作インスタレーション“海境”の他、村尾かずこさん“漆喰・
鏝絵かんばんプロジェクト”、眞壁陸二さん“咸臨の家”、
川口豊さんと内藤香織さん“シーボルトガーデン”を懐かし
くめぐりました。地区の過疎化がさらに進んだのか、なん
となく寂しい雰囲気が漂ていました。
IMG_9369.JPG IMG_9372.JPG 
IMG_9376.JPG IMG_9377.JPG 
IMG_9350.JPG IMG_9342.JPG 
IMG_9360.JPG 
それはともかく、春の沙弥島にあった五十嵐靖晃さんの
“そらあみ”がさらに成長して海岸を飾っていました。
IMG_9356.JPG 
港に戻り、石井章さんの“出航”を見た後、港の食堂&お土
産屋&休憩所「島娘」さんで美味しいタコ飯弁当をかっこ
んで、いったん丸亀に戻りました。
IMG_9384.JPG 
IMG_9392.JPG IMG_9391.JPG 
丸亀から次の目的地西の島で1番離れている伊吹島に向け、
特急しおかぜ&いしづちで観音寺へ。
IMG_9400.JPG 
観音寺からちょっと離れた場所にある無料シャトルバスか
らバスと高速艇を乗り継いでいりこで有名な伊吹島に到着。
IMG_9402.JPG IMG_9407.JPG 
伊吹島は坂の島って感じで、港の桟橋以外平らな場所が無
いんじゃないかと思うくらいいきなりな劇坂を這うように
上っていると、島の方々が横をスクーターを唸らせて抜い
ていくという中々豪快な風情が味わえます。
IMG_9479.JPG IMG_9409.JPG 
作品数は下記の6つと少ないですが、入り組んだ坂道が迷
路にようで島全体がアートな雰囲気の素敵なところです。
IMG_9429.JPG IMG_9458.JPG 
石井大五さん“トイレの家”、劇坂スクーターがゲームで味
わえるコンタクト・ゴンゾさん“伊吹島ドリフト伝説”、お
茶会が開催されていたみかんぐみ+明治大学学生さんの“イ
リコ庵”、濃密な刺繍作品エコ・ヌグロホさんの“壁”、民俗
資料館や島のあちこちに点在するメラ・ヤルスマさんとニ
ンディティヨ・アルディプルノモさんの対の赤い靴の船
“パサング‐ふたつのものすべての中に”、栗林隆さんは大
きなオブジェ“伊吹の樹”の他に手づくりの屋台“ヤタイト
リップ”も飾ってありました。
IMG_9410.JPG IMG_9415.JPG 
IMG_9420.JPG IMG_9424.JPG 
IMG_9421.JPG IMG_9426.JPG 
IMG_9431.JPG IMG_9432.JPG 
IMG_9448.JPG IMG_9452.JPG 
IMG_9408.JPG IMG_9428.JPG 
IMG_9461.JPG IMG_9464.JPG 
IMG_9437.JPG IMG_9443.JPG 
IMG_9413.JPG IMG_9467.JPG 
お土産にいりこのふりかけを買って、最後は、大漁旗に
見送られ夕日を背に島を後にしました。
IMG_9469.JPG 
IMG_9482.JPG IMG_9485.JPG 
IMG_9483.JPG 
IMG_9501.JPG IMG_9500.JPG 
明日は、高見島&粟島ってことで、再び丸亀に戻って今
度はもっと遅くまでやっている夜のうどん屋「飯田屋」
さんでアサリうどんと玉子焼きをいただきました。アサ
リの風味豊かなうどん美味しかったです。
IMG_9503.JPG 

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

瀬戸芸2019秋<直島> [美術館]

せっかくの休暇なので、瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期
に出かけてみました(と言うか、瀬戸芸秋に合わせて休
暇を取ったんですが・・)。

本日は、瀬戸芸の本丸直島へ。いつ行ってもお客さんが
非常に多いので、春、夏となんとなく避けてたんですが、
とりあえず草間彌生さんの“赤かぼちゃ”を見ないと瀬戸
芸って感じがしないよな!と思って足を運んだ次第です。
IMG_9140.JPG?
そんなこんな気持ちが空に悟られたのか?日頃の行いが
悪いのか?宇野からフェリーに乗って直島の宮浦港に着
いたらパラパラと雨が降り出し、スマホでチェックした
ら直島の上だけに雨雲!涙
雨雲.jpg?
雨でちょっと気も沈んでいましたが、SANAA(妹島和世
+西沢立衛)さん設計の“海の駅なおしま”では、スタッフ
の方々が元気にお出迎え!
IMG_9142.JPG?
元気をもらって、そんなに強い雨でもないので、宮ノ浦
界隈のアートめぐりの開始。
ジョゼ・デ・ギマランイスさんの“BUNRAKU PUPPET”
は名のごとく直島女文楽をイメージして作ったオブジェ
だそうです。
IMG_9227.JPG?
藤本壮介さんの“直島パヴィリオン”は俗に言うインスタ
映えスポットって感じで中に入って撮影する人々が並ん
でいました。
IMG_9150.JPG?
直島でインスタ映えと言えば、やはり草間彌生さんの“赤
かぼちゃ”、こちらも中に入って穴から顔を出しての撮影
の順番待ちって感じでした。が、雨が幸いして直ぐに収
まりました。
IMG_9218.JPG?
営業前でスタッフさんが掃除中の大竹伸朗さんの“直島銭
湯I[ハート]湯”を横目に、宮浦ギャラリー六区では“瀬戸内「緑
川洋一」資料館”と題して瀬戸内を代表する写真家緑川洋
一さんの作品と資料の展示が行われていました。
IMG_9155.JPG?IMG_9156.JPG?
距離はありますが、歩いて家プロジェクトの地、本村へ。
こちらでは、三分一博志さん“直島ホール”や今回新しく設
置された水をテーマにした施設“The Naoshima Plan 20
19 水”。
IMG_9167.JPG?IMG_9166.JPG?
IMG_9187.JPG?IMG_9170.JPG?
SANAA(妹島和世+西沢立衛)さんの“直島港ターミナル”。
IMG_9175.JPG?
安藤忠雄さん“ANDO MUSEUM”、宮島達男さん“角屋”、
杉本博司さん“護王神社”、須田悦弘さん“碁会所”、千住博
さん“石橋”、大竹伸朗さん“はいしゃ”を拝見。
IMG_9196.JPG?IMG_9214.JPG?
IMG_9207.JPG?IMG_9209.JPG?
IMG_9192.JPG?IMG_9185.JPG?
IMG_9160.JPG?
内藤礼さんの“きんざ”はお休み、人気のジェームズ・タレ
ルさんの“南寺”は整理券に間に合わずで見ることができま
せんでした。
IMG_9189.JPG?IMG_9195.JPG?
直島での昼ごはんは、“Cafe Restaurant Garden”さんで
ガーリックとアンチョビのピサをいただきました。アンチ
ョビの塩気がきいてボリュームもあって美味しかったです。
IMG_9180.JPG?IMG_9179.JPG?
強くはないけどしょぼしょぼ降る雨でアートめぐりの勢い
も無くなり、ベネッセハウス周辺には行かず仕舞いで、家
プロジェクトをサラッと見てバスで宮浦港に戻ったら雨も
上がって、なんだかな!って感じでした。が、とりあえず
直島完了。
IMG_9234.JPG?IMG_9238.JPG?
今回の旅のメインは秋限定の西の4島めぐりなので、直島
から高松に移動し、列車に乗り換えて丸亀へ。
IMG_9240.JPG?IMG_9241.JPG?
思ったより丸亀に早く着いたので、改修工事中の丸亀市猪
熊弦一郎現代美術館を横目に、何年かぶりに丸亀城に登り
ました。讃岐富士こと飯野山と夕日に映える瀬戸内の島々
を眺めて気分爽快!
IMG_9242.JPG?
IMG_9257.JPG?IMG_9250.JPG?
晩ご飯、香川に来たらうどんかなと思っても讃岐うどんの
店はほとんどが昼過ぎには閉まる中、珍しく遅くまでやて
いる「本格手打ちうどん つづみ」さんできつねうどんのち
くわ天トッピングをいただきました。お揚げさんがデカく
って美味しかったです。
IMG_9269.JPG?

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

平日の昼下がりに映画 [映画]

爽やかに晴れた休暇中の月曜日。月曜は美術関係の施設が
お休みだからってことでもないですが、今日は、ちょっと
前から気になていた映画、クエンティン・タランティーノ
監督の新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウ
ッド」を観に行ってきました。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド.jpg 
レオナルド・ディカプリオ氏とブラッド・ピット氏のW主
演と言うことで話題になってる感じでしたが、どちらかと
言うとタランティーノ監督の作品って方にひかれ観に行っ
た次第です。

上映中なので内容は詳しく書けませんが(Wikipediaに詳
しく書いてあるので、今更って気もしますが・・)、すっ
かり落ち目で何かにつけて悲観的になって、おませな8歳
の子役の女の子トルーディ・フレイザー(ジュリア・バタ
ーズさん)になぐさめられて涙する映画俳優リック・ダル
トン(レオナルド・ディカプリオ氏)と、彼のお抱えスタ
ントマン兼運転手兼雑用係のクリス・ブース(ブラッド・
ピット氏)のハリウッドでの生活や撮影風景が、見事に再
現された60年代当時の町並み、車、映画、テレビ、音楽、
ラジオ、ファッション、風俗などなどにのって、リズミカ
ルに小気味良く展開するタランティーノ監督お得意のパタ
ーン(こちらもお得意のパターンですがもちろんバイオレ
ンスも有ります)。

伏線と言うか後半はそちらの方がメインになるんですが、
1969年8月9日に起きた映画監督ロマン・ポランスキー
(ラファル・ザビエルチャ氏)の妻シャロン・テート(マ
ーゴット・ロビーさん)の悲劇を、ある意味映画的にたら
ればで描いていました。

アル・パチーノ演じるプロデューサーがダルトンをマカロ
ニウエスタンの世界に導いたり、スティーブ・マックイー
ン(ダミアン・ルイス氏)やブルース・リー(マイク・モ
ー氏)が登場するなどストーリー以外でも楽しめます。
ダルトンが大脱走のオーディションを受けているシーンは
ちょっと笑えました。

プッシーキャット(マーガレット・クアリーさん)なる未
成年者風のヒッピーの女の子を出してクリスに未成年者と
遊ぶと捕まるってセリフを語らせたのは、ポランスキー監
督や#metooなど、こちらもハリウッドの闇の部分へのあ
る意味伏線かな?って場面もありました。

やぱりタランティーノ監督の映画は面白いですね。

映画前の腹ごしらえは、ルクアバルチカにあるカレー屋
「旧ヤム鐵道」さんで、“2つのミルクで煮込む牛豚キー
マにspicyカリフラチャトニがけ”と“しめじと銀杏の豆カ
レー”のあいがけにおまけのスープカレーは“生姜のタイカ
レー”をいただきました。
71649188.jpg 
程良く辛いキーマとほのかに甘い豆カレーに香り豊かな
タイカレーが相まってめちゃ美味しかったです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

バタバタの秋寄席 [落語]

秋の風が爽やかだった日曜日。今日は、動物園前の道楽亭
に十月昼席を聴きに行ってきました。
71584595.jpg 
本日の演目。開口一番は坊主頭で寂聴さんみたいな雰囲気
の米輝さんで“狸の賽”、ある男に助けられた狸が恩返しで
サイコロに化けて博打の手助けをするって話です。が、ま
くらの楽屋話で、ざこばさんを中心にお客さんの入りの予
測をするって話が面白く、今日は入んないだろうなと思い
ながらもざこばさんの手前あまり少ない数字が言えないっ
てところの情景が浮かんで笑えました(開口一番の人がま
くらを話すなんて珍しんですが・・おいおい理由がわかっ
てきました)。

次は、雀五郎さんで“短命”。近所の大店の主人が3回死んだ
と言う不思議なフレーズから話がはじまるんですが、家付
きの美人の奥さんに婿入りし、時間がたっぷりあって奥さ
んが美人だと男は命が短くなると聞かされた男が、自分の
奥さんを見て長生きを確信すると言う失礼な内容です。雀
五郎さんは何事も無くいつものように淡々と。

そして事前のプログラムでは、その次は紅雀さんだったん
ですが、舞台に登場したのは団朝さん、そして紅雀さんが
まだ来てない旨の説明。バタバタした感じで落語って気分
でもないのでってことで、“あぁ紅雀~小話くちなし”って
感じで、まくらと小話を披露してくれました。終わりしな
に紅雀さんが暖簾から顔を出して終了。

中トリは雀喜さんの“花筏”、相撲のネタで、提灯屋のおや
っさんが病気の大関花筏に化けて地方巡業に行き、病気の
旨は先方に伝えてあるので、土俵入りだけすればいいと言
われていたが、調子にのって食うわ飲むわであげくに夜這
いまでやったから、千秋楽にめちゃくちゃ強い地元の素人
相撲の若者と相撲をとるはめになりって噺です。

中入り後、順番的には団朝さんと入れ替わりで、紅雀さん
登場。すっかり忘れて競馬の結果を見てたら携帯が鳴って、
雀喜さんが慌てた感じでどうしたんですか?今日出番です
よ!と言われてビックリ!慌てて夏物の着物を抱えて道楽
亭へって話の後、落語は“義眼”、今夜のお詫びの飲み会を
想像しながらの、目玉を飲んじゃう酔っぱらいの男の場面
が繰り広げられました。諸々あいまって笑えました。

最後は千朝さんで、紅雀さんのゴタゴタとは別世界の空気
でいつものように落ち着いた雰囲気で“抜け雀”を披露。文
無しの若い絵師が宿に泊まり、宿賃の代わりにと衝立に描
いた雀が、朝日を浴びると衝立から抜け出すと評判になり
宿は大賑わい。そこに老人が現れ、衝立の絵を見た老人が、
このままでは雀が死ぬと言って鳥籠を描き入れる。が、そ
の籠を見た雀を描いた若い絵師はって噺。

終演後、寄席の前で団朝さんに殴られて血を流した紅雀さ
んらがお見送り(もちろんドーランです)。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

秋の大阪ギャラリー巡り [美術館]

気温はまだまだ残暑って感じですが、空気はすっかり
秋って感じで、さわやかに晴れた10月最初の土曜日。
今日から土日祝日を入れて10連休の休暇のはじまり。
と言ってもいつもとやることは同じで、先ずは、谷六
にあるギャラリー“+1art”さんで開催している日本ポ
ーランド国交樹立100周年記念企画二人展「DOOR
OPENED FOR MOONLIGHT - 間 」を拝見。
IMG_9087.JPG IMG_9095.JPG 
ポーランドで活躍するアーティスト、ミコワイ・ポリ
ンスキさんとダニエル・コニウシュさんを紹介する展
覧会。
IMG_9091.JPG IMG_9092.JPG 
ミコワイ・ポリンスキさんは、春に日本を訪れた時の
思い出を箱に詰めて作品にしてらして、箱の表に緯度
と経度の数字が書かれていて、Google マップで検索
すると場所がわかる仕掛けになっていまいした。作品
と航空写真を見比べてギャラリーの方と色々推理をし
ながら楽しませてもらいました。
ダニエル・コニウシュさんの方は、今年の春に京都で
やていたポーランドと日本の現代アートを紹介する展
覧会“セレブレーション”のザ・ターミナル・キョウト
会場で、白い自動販売機のインスタレーションを展示
してらした方で、こちらも春に日本を訪れた際に色々
な場所で録音した音(新幹線の走行音、居酒屋の会話、
街の雑踏、鶯の鳴き声、なんだか判らない機械音など
など)で、日本をイメージするサウンドインスタレー
ションを展示してらっしゃいました。展示室に置かれ
た椅子に座って聞いていたら、なんだか田舎の駅のホ
ームで列車待っている気分になりました。

次は、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(eno
co)でやっている「Exploring 共通するものからみつ
ける芸術のかけら」を拝見。
IMG_9099.JPG IMG_9102.JPG 
6人の現代アートの作家さんが障がいのある作家さん
を推薦して一緒に作品を展示するという企画。
大澤辰男さんは色鉛筆で無数の線を画面に塗り込める
加地英貴さんを紹介。堀川すなおさんは不思議なヒー
ローの漫画を描く平野智之さん、森太三さんはこだわ
った紙を糸のように細かく刻む藤岡祐機さん、稲垣元
則さんは光沢紙にフェルトペンの線を重ね無機的な抽
象画を描く橋本良平さん、五十嵐英之さんは27年間絵
を送り合って対話絵画を作成する倉地雅徳さん、ミニ
マルな雰囲気の今村遼佑さんは具体のように原色の絵
具を厚く叩きつける今村花子さん。
作風が似てたり、この作家さんこんな作風の方を選ぶ
んだ!みたいな感じだったり、けっこう面白かったで
す。スタッフの方に親切に作品の説明をしてもらいま
した。感謝です。
ちょうど対話型の作品鑑賞ワークショップも開催され
ていて、小学生くらいの女の子が積極的に感想を述べ
るのにつられて大人たちも盛り上がってました。子供
とて侮るべからずって感じですね。

そして、肥後橋の若狭ビルへ。5階の“Calo Bookshop
& Cafe”さんでは「アミーン・ハサンザーデ=シャリ
ーフ展My Iranian Lions」が開催。
IMG_9109.JPG IMG_9106.JPG 
アミーンさんはイランのイラストレーターで、みんぱ
くで開催中の特別展「驚異と怪異」にも出展している
作家さん。ライオンをモチーフにしたちょっと不思議
なドローイング作品で、どこかで見たなと思っていた
らボローニャの絵本展で入選してた方だそうです。

3階に降りて“Yoshimi Arts”さんで上出惠悟さんの個
展「静物/Still Life」を拝見。
IMG_9104.JPG 
上出さんは石川県の九谷焼の作家さんなんですが、焼
き物でリアルな白いバナナを作ったり、いかにも九谷
焼っぽい器におもちゃのタイヤを付けたりする面白い
方です。今回は、伝統的な九谷焼の器のモノを入れる
空間を埋めた作品が飾ってありました(写真みたいな
感じ)。
上出さん.jpg
ものすごく違和感のあるなんともヘンで素敵な作品で
した。


最後は2階の“The Third Gallery Aya”でやている東恩
納裕一さんと神山靖弘さんの二人展「重なりと作用」。
IMG_9114.JPG 
IMG_9110.JPG IMG_9112.JPG 
IMG_9111.JPG 
東恩納さんは配線途中のような蛍光灯などを使ったイ
ンスタレーションやぼんやり映るスライドなど、神山
さんは妙にリアルなカーテンの絵や段ボールのオブジ
ェなどなど、床には切ったコードの破片などが散らか
っているんですが、それも作品ってことで掃除はしな
いでと言われているってことでした。面白かったです。

大阪でのギャラリー巡りの昼ごはんは、谷六の空堀商
店街にある「洋食の店 もなみ」さんでいつものように
ハンバーグを頬張りました。
IMG_9086.JPG IMG_9084.JPG 
デカイハンバーグでお腹いっぱい。美味しかったです。

本町にある人気のパン屋「パンデュース」さんで名物
の野菜たっぷりのパン。ピーマンとベーコン、ほうれ
ん草とゴルゴンゾーラ、安納芋のガレットを買って帰
りました。
IMG_9103.JPG IMG_9117.JPG 
たっぷりの野菜の味に負けない風味豊かなパン、美味
しかったです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ブログのURLの変更 [雑記]

もし、このブログを「お気に入り」などにご登録されて
いる方がいらしたら、本日(10/1)よりブログのURL
が、下記のように変更なりました。
https//kengom-blog.blog.so-net.ne.jp/(旧)

https://kengom-blog.blog.ss-blog.jp/(新)
お手数だとは思いますが、新しいURLでご登録し直して
いただけたら幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感