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波動を感じるアート [美術館]

爽やかに晴れた三連休の中日。今日は、北加賀屋
に在るCCOクリエーティブセンター大阪(名村造
船所跡地)に國久真有さんの個展「PLATEAU 儚
さと無我を愛する 、ぐるぐる」を見に行ってきま
した。
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國久さんは令和4年に咲くやこの花賞の美術部門
(現代美術)を受賞されており、今回はその記念
の個展ってことでした。
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國久さんの作品は、アート祭などのイベントにも
度々作品を出してらして、ちょこちょこ見かける
んですが、何と言うか一回見たら忘れないくらい
インパクトのある作品で、キャンバスの四方から
自分の身体を軸に筆を持った手を文具のコンパス
のように使って、無数の円を描くと言う独特の手
法の絵です。ある種の抽象表現主義的な作者の意
図や想いを制限する手法や、物理的に手と言うか
筆の届かない場所は描けないと言った具体の様な
身体性のある作風です。が、色づかいのセンスな
のか?作品から漂う雰囲気は、めちゃおしゃれだ
し、正に今を感じる現代アートなんですよね。
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今回は、クリエーティブセンターと言う大きな
(と言うかだだっ広い)会場での展示というこ
とで、かなり大きめの作品が展示してあったり、
ライブペイントもされているみたいで、見応え
ありました。
開催は5日間と短めでしたが、トークイベントな
ども多数組まれていて、濃いめの個展になって
ました。

同じ北加賀屋でCCOへの道すがらに在る千鳥文
化ホールで、上平千晶さんの個展「折重なる反
響と波のゆくさき」も開催されていたので、覗
いてみました。
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上平さんは、本業はプログラマーで、古風なス
ピーカーから流れる喧そうと展示会場を俯瞰し
たカメラに映る粒子のように流れ再構築される
自分の身体の映像を楽しめるインスタレーショ
ンでした。
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タイトルの折重なる反響と波が、近くでやって
いる國久さんの同心円の無数の重なりと共鳴し
ている感じで、面白かったです。

北加賀屋は不動産会社の千島土地さんがアート
な街創りを展開する場所ってこともあって、北
加賀屋の駅直結のビルには、チアキコハラさん
のオブジェ“カクメイ☆HUGチャン”とライブペ
イントの絵“BIG MOTHER”が飾ってありました。
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北加賀屋に向かう道すがら、西梅田の駅前第1
ビルに在る寿司屋「彦寿司」さんでにぎり1.5
人前を頬張りました。
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昨今の大阪駅前ビルは、有名店は長蛇の列で、
他は居酒屋風の飲み屋さんばかりになって、昼
ごはんを静かに食べられる鄙びた雰囲気の店は
すっかり無くなりましたが、彦寿司さんは寿司
職人って感じのおじさんが一人でやってるお店
で、静かにご飯が食べられるお店です。お寿司
も美味しかったです。


以下(冗談半分)、今回の國久真有さんの個展
を行った体で、ブログの記事を書いてとGoogle
の生成AI“Gemini(旧Bard)”に願いしたら
こんな記事を書いてくれました。
私の記事よりも格段に端的で要点をおさえた記
事ですね。素晴らしい!
でも、少し優等生過ぎるかも?笑
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
タイトル:生命力あふれる円が織りなす、今を
感じる作品世界
本文:現代美術家、國久真有さんの個展「PLA
TEAU 儚さと無我を愛する、ぐるぐる」に行っ
てきました。
会場に入ると、まず目に飛び込んできたのは、
大きなキャンバスに描かれた力強い円形の作品
たち。鮮やかな色彩とダイナミックな筆致が印
象的で、生命力に満ち溢れています。
國久さんは、自身の身体を軸に、腕のストロー
クと遠心力を利用して円を描く独自のスタイル
で作品を制作しています。
今回の個展では、これまで以上に大きなキャン
バスに挑戦しており、その存在感は圧倒的です。
作品を観ていると、まるで自分が作品の中に入
り込んで、円と一緒にぐるぐる回っているよう
な感覚になりました。それは、とても不思議な
感覚で、今まで味わったことのないものでした。
國久さんの作品は、抽象的な表現でありながら、
どこか具象的なものを感じさせてくれます。
それは、おそらく人間の身体性を表現している
からなのでしょう。
現代美術は難しそうと感じている人も多いかも
しれませんが、國久さんの作品は、とても分か
りやすく、誰でも楽しめると思います。
今回の個展は、現代美術の新しい可能性を感じ
させてくれる、素晴らしい展覧会でした。ぜひ
多くの人に足を運んでもらいたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とは言え凄いのは、國久さんの情報が事前の学
習データに入っているとは考え難いので(失礼
は承知です)、先ず、Googleで検索して、いく
つかの記事を読み込んで、特徴をかいつまんで
ブログっぽい感じに仕上げたんだろうと思いま
す。前までは学習データに無かったら、適当に
でっち上げて文章を創ってましたが(ハルシネ
ーション)、少ない情報の入力でも、こちらの
意図をくんで正確に答えが返せるようになって
きてますね。進化が止まらない感じです。

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爆笑から人情噺まで [落語]

冬の寒さが戻ったと言うか平年並みの寒さって
感じの三連休の初日。今日は、サンケイホール
ブリーゼに桂米紫さんの独演会「噺家生活三十
周年 桂米紫独演会」を見に行ってきました。
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米紫さんの“宗論”と言う演目が、大好きなんで
すが、今回は、その“宗論”がパンフレットの予
定演目に載っていたので、足を運んだ次第です。
“宗論”は、期待通り面白かったんですが、それ
以外に米紫さんは“厩火事”と“柳田格之進”。
開口一番で桂ニ豆さんの“にわかに(庭蟹)”、
そして米紫さんの師匠の桂塩鯛さんの“試し酒”
を楽しませてもらいました。

開口一番はニ豆さんのにわかに(庭蟹)。ただ
ただダジャレを並べただけって感じの軽い噺で
すが、初めて聞いた気がします。
ニ豆さんは若いんですが、落語の世界線で生き
てる感じの話し方をする不思議キャラの噺家さ
んで、ベタな噺が絶妙にはまってました。

次は、お目当ての米紫さんの宗論は、仏壇屋の
若旦那がキリスト教にはまって、浄土真宗の親
父さんと言い争っていたが、しまいに手が出て
大喧嘩!見かねて番頭さんが仲裁すると言うか
これがオチになる噺。
宗論は、他の方のも見てるし面白かったんです
が、なぜか米紫さんの奴が好きなんですよね。

続けて、米紫さんで厩火事。一門会などで米紫
さんが宗論をやると直後の人がやり難そうにし
ているのが、今回、判ったと、ご本人が言いな
がら、街で見かけた黄色いクラゲをキクラゲと
思ってるアホなカップルと足軽ギャルの枕で一
息入れて、仲が悪いのか良いのか判らないご夫
婦の噺。
米紫さんの長屋のおかみさんの風情が良いんで
すよ。

中入り後、塩鯛さんの試し酒。米紫さんの修行
時代の話しで、無遅刻無欠勤って感じで真面目
過ぎるので、遅刻する位じゃないと落語家にむ
いてないぞと言ったら、「では水曜日は遅刻し
ます」と返されたと言うネタを枕に、大酒飲み
の奉公人が、大杯武蔵野で五升の酒が飲めるの
かと言う噺。
塩鯛さんの酔いが回っていく奉公人の風情がイ
イ感じです。いつもは時間無制限的な師匠です
が、今日はあっさり切り上げてトリの米紫さん
へって感じでした。

最後は、人情噺の柳田格之進。米紫さんの落語
は素晴らしかったんですが、この話しの柳田格
之進について、何回も聞いてる噺ですが、真面
目で堅物かもしれないけど、自分のことばかり
考えていて、娘さんを大切にしてない感じが苦
手なんですよね。仕官できたのなら自分の身な
りより、先ずは新町に身を沈めた娘さんをなん
とかしろよと思っちゃって感情移入できないん
ですよ。

落語前の昼ごはんは、「中央軒 ドーチカ店」
さんの皿うどんに金蝶ソースをたっぷりかけ
ていただきました。
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甘めの餡とスパイシーなソースが相まって美
味しい!

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日常をアートに [美術館]

日曜日、芸文大ホールで関西学院グリークラブの
リサイタルを見る前に、ちょっと寄り道をして、
尼崎の“A-LAB”で開催が始まった羽部ちひろさん
と赤松加奈さんの二人展「A-LAB Exhibition Vol.
42 “テーブルにトマト”」を見てみました。
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羽部ちひろさんの方は、今回、初見のアーティス
トさんでしたが、赤松加奈さんの方は、先日、京
都府新鋭選抜展でトマトの作品を拝見しましたし、
キテ・ミテ中之島や学園前アートフェスタやはな
らぁとなどなど関西のアート祭でお馴染みのアー
ティストさんです。
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お二人ともに日常の風景や生活を題材に作品を制
作してらっしゃるんですが、アプローチはまった
く違っていて、羽部さんはソファーに座る人物の
シルエットなど、日常の何気ない風景に、映画の
ワンシーンなどを重ねて、マグリットの様な異世
界を表現したり、シャツの胸のワンポイントマー
クを基に幻想的な風景を描くなど騙し絵的な要素
の楽しさも感じられる面白い作品でした。
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赤松さんの方は、農業を通して感じた自然を写真
におさめ、その写真を様々な要素に分解しコラー
ジュすることで再構築して、そのコラージュを基
に具象や抽象の絵画を描いてらしたり、今回は、
絵ばかりではなく、馬のインスタレーションや土
器の様な壺の作品も飾ってありました。
軽やかなリズムを感じる明るい色調の作品が素敵
なんですよね。
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アート鑑賞前の尼崎での昼ごはんは「尼崎焼そば
センター」さんで、とん平焼き定食をいただきま
した。
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久しぶりにメニューにとん平焼きの文字を見かけ
たので思わず、注文してしまいました。

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素晴らしい歌声 [観劇(他)]

今日は、いつもお世話になっていると~るさんの
歌声を聴きに兵庫県立芸術文化センター KOBEL
CO大ホールで開催された「第92回 関西学院グリ
ークラブリサイタル」を聴きに行ってきました。
第92回関西学院グリークラブリサイタル.jpg 
いつもの観劇仲間の方々と、いつもの様に見下ろ
す感じがちょっと怖い3階席からの鑑賞。

第Ⅰステージは、客演指揮者に本山秀毅さんを迎
えて、作詞C・B・デ・ガストルド(訳:宮澤邦子
さん)で、作曲が萩原英彦さんの「動物たちのコ
ラール第Ⅳ集」。讃美歌の様な神聖な歌でした。

第Ⅱステージは、男声合唱組曲「中原中也の詩か
ら」で、作曲は多田武彦さん、指揮は眞見隼史さ
ん。“汚れっちまった悲しみに”のフレーズくらい
しか中也の詩は判りませんが・・良かったです。

第Ⅲステージも、男声合唱組曲「月光とピエロ」
作詞は堀口大學さんで作曲は清水脩さん、指揮は
広瀬康夫さんで、こちらは、高等部グリークラブ
と新月会の合同ステージでした。と言うか、今日
はここを聴きに来たって感じです。
さすがに人数が倍以上になったら、ステージから
3階席まで声が塊として押し寄せてくるようで、
凄い迫力でした。

第Ⅳステージは、広瀬康夫さん指揮で「Barber
shop Showtime!」
前半3ステージがかっちりしたコーラスの曲だっ
たので、気楽に楽しく聞けるこのステージでホッ
と一息って感じで、フォーメーションや軽いダン
スなどもあって見ても楽しいステージでした。

最後の第Ⅴステージは、宮沢賢治作詞の男声合唱
組曲「永訣の朝」、作曲は鈴木憲夫さん、指揮は
広瀬康夫さんでした。
死にゆく妹に語りかける賢治独特の言葉の世界で、
宇宙観や宗教観がカオスのように渦巻く、難解で
素晴らしい歌でした。

そして、観劇の後は、観劇仲間の方々と阪急西宮
ガーデンズの「インザグリーンガーデンズ」さん
で、薪窯で焼く本格ナポリピッツァとイタリアン
の食事会。
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ピッツァも料理も美味しかったです。

そして、観劇仲間の方々からバレンタインデーの
チョコをいただきました。
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ありがとうございます。

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梅とアート [美術館]

今日は、2月半ばとは思えないぽかぽか陽気に誘
われて、「大阪城梅林」に梅を見に行ってきまし
た。
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暖冬の影響か7~8部咲きって感じに咲いていて、
花も美しかったんですが、園内梅の香りが漂って、
目と鼻で楽しませてもらいました。
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大阪城見物のついでなのか?海外の方もたくさん
いらして、梅を楽しんでらっしゃいました。
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そして恒例の和歌の道には、“紫式部集”から季節
の和歌が選んで吊るしてありました。
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難波潟 むれたる島の もろとろに 立ち寄るものと
思はましかば
知りぬらむ ゆききにならす 塩津山 よにふる道は
からきものぞと
花といはば いづれかにほひ なしと見む 散りかふ
色の ことならなくに 
曇りなく 千歳にすめる 水の面に 宿れる月の 影も
のどけし
恋しくて ありふるほどの 初雪は 消えぬるかとぞ 
うたがはれける
などなど。

梅を見た後は、のんびり歩いて谷四に向かいギャ
ラリーに行く前の腹ごしらえって感じで「やたが
らす UDON」さんで和牛の牛すじうどんをすすり
ました。
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トロトロの牛すじと弾力のあるうどんがあいまっ
て、めちゃ美味しかったです。

そして、空堀商店街にあるギャラリー“+1art”さ
んで開催している今井祝雄さんの個展「ビデオテ
ープガーデン」を拝見と言うか体験。
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ギャラリーの床には、何かしら録画してある108
本のビデオテープから抜き取った磁気テープが敷
き詰められ、その上にアクリル板がのせてあって、
テープの上を歩きながら鑑賞するインスタレーシ
ョンでした。
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ビデオテープ世代ってこともあって、ある種のノ
スタルジーとテープを踏みつけると言う罪悪感を
いだきながら記憶媒体の変遷や儚さを踏みしめま
した。デジタルデータは踏めないですしね。。。
壁にはこちらも懐かしいテレビの砂嵐映像が流れ
てました。

次は、難波の“TEZUKAYAMA GALLERY”さんに
移動し、岩田小龍さんの個展「something」と、
上原浩子さんの個展「祈りの庭」を拝見。
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岩田小龍さんの「something」、岩田さんはニ
ューヨーク在住のペインターで、今回の作品は、
お土産に鳩サブレーをもらい、その空き缶から
着想を得て、ポップな色彩とユーモラスな描写
で様々なパッケージを描いた作品になってまし
た。
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ちょうどコカ・コーラの缶を描いたけっこう大
き目の作品を買おうかどうか迷っているご夫婦
を横目に見ながら、ギャラリーの方がお客さん
に向けて詳しい作品の解説をしているのに耳を
傾けさせてもらいました(ギャラリーさんにと
って買う人はお客さんで、買わない私はただの
冷やかしです)。

冷やかしついでに、上原浩子さんの「祈りの庭」
、上原さんは血管が透けて見えるハイパーリア
ルな人体の彫刻を創られる方で、今回は、身体
と山岳信仰を題材に、力強く合わせた祈りの手
の彫刻、身体と森や川などが融合した作品、着
物を着た人物像、抽象画にも見えるリアルな肌
の絵、屋久島、高千穂、戸隠などイメージした
風景画などが展示してありました。
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ハイパーリアルだけど幻想的な作品に魅せられ
ました。素晴らしかったです。
作家さんもいらしてて、曰く、自分の手を見な
がら細部を制作されているそうで、年齢ととも
に肌も変化するし、特に冬は血管が判らないの
で困るってことでした。

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能と狂言のオペラ [観劇(他)]

三連休の中日、兵庫県立芸術文化センター 阪急
中ホールに「オペラ“卒塔婆小町”/“赤い陣羽織”
を見に行ってきました。
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「卒塔婆小町」の元ネタは、観阿弥作のお能の
演目で、小野小町を主人公とする小町物と言わ
れる作品ですが、それを三島由紀夫が、近代能
楽集と題して現代の物語に仕立て、その三島の
卒塔婆小町に石桁真礼生氏が作を付けたのが今
回のオペラだそうです。
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指揮は、牧村邦彦さんで、ザ・カレッジ・オペ
ラハウス管弦楽団の方々の生演奏でのオペラで
した。中ホールには色々な作品を見に行くんで
すが、ステージ前方に楽団の入るスペースが用
意されているのを初めて見ました。
能や狂言とオペラの融合と言う事で、演出は狂
言師の茂山千三郎さんでした。

怪しげな夜桜の咲く公園のベンチでイチャイチ
ャしている若い男女、そんなのお構いなしで、
シケモクを拾って歩く老婆(福原寿美枝さん)、
そんな老婆に詩人(伊藤正さん)が若い連中の
恋路を邪魔しないようにと諭すが、99歳と言
う老婆は昔話を始める。小町(東野亜弥子さん)
と呼ばれて美しかったころに若草少将に言い寄
られたが、私を美しいと言った男はみんな死ん
でいったと語り、私を美しいと言うとあなたも
死ぬことになるると詩人に忠告するが・・・。浮
浪者役で茂山千三郎さんも舞台に立たれてました。

現代劇に仕立てては有りましたが、幽玄な雰囲気
が漂うお能と言うオペラでした。

次の「赤い陣羽織」は、狂言を題材にした作品で、
作が木下順二氏で作曲は大栗裕氏。オペラ以外に
も歌舞伎など色々な舞台で上演されているみたい
です。
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こちらも指揮は牧村邦彦さん、演奏はザ・カレッ
ジ・オペラハウス管弦楽団で、演出は茂山千三郎
さんでした。

とある村で、おやじ(松本薰平さん)と妻のおか
か(大岡美佐さん)、馬の孫太郎(茂山千三郎さ
ん)が仲良く暮らしていたが、新任の代官(松原
友さん)がおかかを気に入り、手下(孫勇太さん)
を連れて三日にあげずに見回りにやってくる。
なんとかおかかを我がものにしようと画策し、庄
屋(片桐直樹さん)におやじを捕まえさせ、その
隙に家に忍び込もうとするが、近くの川に落ちる
は、おかかにはクワで殴られ散々な目に遭い、自
慢の赤い陣羽織を干していたが、庄屋の家から抜
け出して戻ってきたおやじだが、代官の服が脱ぎ
散らかしてあるのを見て逆上し、意趣返しに、赤
い陣羽織を着て代官の家に乗り込むが、奥方(溝
越美詩さん)が機転を利かせ、浮気をする代官を
こらしめようとおやじを利用すると言う話。
狂言仕立てと言う事で笑いが満載の楽しいオペラ
でした。

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素敵な仏様 [美術館]

あべのハルカス美術館で始まった10周年記念
企画の「円空 旅して、彫って、祈って」を見
に行ってきました。
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生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立て、修行
の旅の中、日本各地で仏像を彫った円空。
今でも5千体ほどの仏像が大切に祀られている
そうです。

会場に入ると木がそのまま仏になったような金
剛力士像が出迎えてくれます。
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円空は、現代の価値観で見ると変わった人と言
う感じかなと思ったら、江戸時代から奇人扱い
されてたみたいで、“近世奇人伝”と言う本に生
えた巨木で仏像を彫る姿が挿絵で描かれていて、
この金剛力士像が、その仏ではないかと言われ
ているみたいです。
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けっこう細かく彫ってる初期の仏像から、木の
形をそのまま活かした仏像や最後に彫ったと伝
えられる仏像まで、160体ほどの仏像が網羅的
に集めた展示で見応えありました。
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仏像以外に狛犬や神像、大般若経の素朴な風情
の仏画、詠んだ和歌なども紹介してありました。
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木そのものの中に仏を見出した円空仏の姿が、
アニミズム的で素晴らしかったです。

天王寺での昼ごはんは、「溶岩焼きステーキ や
っぱりステーキ」さんで、お箸deステーキを頬
張りました。
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しっかり目に焼いて食べるのが好きなんですが、
にんにく醤油を付けて美味しくいただきました。

テンシバで春節祭やってたので、ちょっとだけ
覗いてみました。
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屋台もたくさん出ていて、ステージでは、歌や
モンゴルの舞踊、二胡の演奏をやってました。
中国の方ばかりではなく色々な国の方もいらし
て、イイ感じに賑わてました。

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節分の京都でアートめぐり [美術館]

観光客で混みまくっているので、あまり足が向か
いな京都ですが、気になる展覧会もちょこちょこ
有ったりするので、人混み覚悟で京都文化博物館
で本日まで開催している「Kyoto Art for Tomor
row 2024 京都府新鋭選抜展」を見に行ってきま
した。
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毎年開催されている京都を中心に活躍している若
手の作家さんを紹介する展覧会で、関西のギャラ
リーやアートイベントなどでもよく見かける作家
さんの作品が多数展示してあるので、毎回楽しみ
にしています。
今回は、赤松加奈さん、出口雄樹さん、井上結理
さん、岩﨑萌森さん、隗楠さん、宇野湧さん、小
笠原周さん、沖見かれんさん、尾﨑晴さん、木田
陽子さん、北浦雄大さん、北村侑紀佳さん、久保
木要さん、佐々木萌水さん、清水佑季さん、杉本
奈奈重さん、髙木智子さん、高瀬栞菜さん、竹下
麻衣さん、張諒太さん、土取郁香さん、楢木野淑
子さん、西久松友花さん、西久松綾さん、西村涼
さん、服部幸さん、原菜央さん、藤田紗衣さん、
ベーハイム 雪絵 ラオレンティアさん、堀奏太郎
さん、堀花圭さん、前田あかねさん、美馬摩耶さ
ん、三宅佑紀さん、宮﨑菖子さん、森夕香さん、
八木佑介さん、山田真実さん、山本理恵子さん、
吉浦眞琴さん、六根由里香さんのと言う41名の
作家さんが紹介されてました。
気になった作品の写真を少しだけ撮ってみました。
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写真以外の作品も含めて、どれも素晴らしかった
んです。

また、レトロな風情の別館ホールでは、特別展示
として山本真澄さんの「まれびと」と言う展示も
行われてました。
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やさしく繊細な画風で描かれた子供たちと民族装
飾と言う不思議な組み合わせが、なんともほっこ
りした空気を漂わせていました。

同じ京都文化博物館で、シュルレアリスム宣言か
ら100年を記念して「シュルレアリスムと日本」
が開催されていたので、そちらも覗いてみました。
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100年前の1924年にフランスの詩人アンドレ・
ブルトンが、著作“シュルレアリスム宣言/溶ける
魚”を発表したことから始まるシュルレアリスム。
発端になったアンドレ・ブルトンの「シュルレア
リスム宣言・溶ける魚(1924年)」も展示してあ
りました。
そして、日本人として先駆的にシュルレアリスム
を試みた作家の東郷青児“超現実派の散歩(1929年)
”阿部金剛の“Rien No.1(1929年)”、古賀春江の
“音楽(1931年)”の展示からはじまり、本格的に
日本にシュルレアリスムを広めた福沢一郎の“他
人の恋(1930年)”。
それに続いて、吉原治良の“縄をまとう男”、瑛九
の“眠りの理由”、大好きな作品ですが、靉光の
“眼のある風景”、石田順治の“作品2”などなど。
写真でシュルレアリスムを試みた植田正治の“コ
ンポジション”、戦後のシュルレアリスムとして、
岡本太郎の“憂愁”などが紹介されてました。

作品で約100点、雑誌などの資料も100点あまり
が展示してあって見応え有りました。が、なんだ
か夢の世界を漂っているみたいで、これだけの量
のシュルレアリスムをいっぺんに見るとクラクラ
してしまいました!

そして、京都芸術センターに移動して、居原田遥
さんがキュレーションした「当意即妙(とういそ
くみょう)芸術文化の抵抗戦略」を拝見。
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2021年にミャンマーで起きた軍事クーデター以降
に制作されたアートや映像などを紹介する展示で、
混沌と死をイメージした作品が心に刺さりました。
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見ん来たお客さんが舟の折り紙を折って参加する
アートもあったので、2艘の舟を折って飾ってみ
ました。
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折り方の解説は有りましたが、そう言えば子ども
の頃に折ったな~と懐かしい記憶を手繰り寄せな
がらなんとか完成させました。が、本当に久々の
折り紙でした。

そしてまとめてアートって感じで、京都高島屋の
5階と6階にある京都蔦屋書店のアート展示スペ
ースで諸々アート展示を拝見。
松井照太さんの個展「てんびん -balance-」は、
石をパックしたり固定した面白い作品でした。
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坪本知恵さんの個展「文字をなぞる。文字を読む
。」は、抽象画と文字の境界線って感じの作品で、
意味が見え隠れする感じを楽しめました。
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韓国人アーティスト3名(イ・チェウォンさん、
キム・ジヒさん、キム・ソウルさん)によるグル
ープ展「Bloom Vision」は、スタイルは三人三
様って感じでしたが、同じくらい作品から湧き出
るエネルギーの強さを感じました。色彩が鮮やか
で素敵な作品です。
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色彩が鮮やかと言えば、やましたあつこさんの
個展「alone」。
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淡い色彩の人や馬が極彩色の植物と濃密に融合
したような作品で、解説曰く、デンドロフィリ
ア(植物性愛者)を題材に描かれているみたい
です。独特の世界観で印象的でした。

京都での昼ごはんは、久しぶりにイノダコーヒ
ー(三条本店)さんのイタリア。
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ケチャップ風味が濃厚で美味しい。

節分ってことで、恵方巻きを買ってきました。
今年は東北東だそうです。
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一気喰いはしませんが、切ってない巻き寿司は、
ただただ食べにくい!苦笑

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